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嘘のない音


その人の
嘘のない音というものが
私はあると思っていて

その音で台詞をいうと
それはまるで
書かれたものでなく

今まさに
その瞬間、
その役者、
その空間から
産まれ出たものになり

それだけで
お客さんを
その世界に惹き込むことが
出来ると思っている。

でも
その音を出すには

自分が
その世界を
五感をフルに使って
リアルに感じることが
なによりも大事なんだと思ってる。

不思議なことに
何故か
『ここは見ないことにする』
『ここは聞かないことにする』
という
謎の前提ルールを自分に課して
演技の幅を狭めている方も多く

その魔法に
自分で気づいて
自分で解いてもらい

全てを
リアルに感じて
全身使って
感じきってもらえたらなぁと思っている。

どんな役が来ても
声の高さを
上げても
下げても

ちゃんと
自分の中から声をだして

ちゃんと
使う感覚の順番を通って
表現できたら

それだけで
素晴らしい表現になるのだから。

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