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Typicaを1年やってきて思うこと

9/20でTypicaを初めて1年が経った。順風満帆とまではいかないが、思った以上にやれている感覚だ。沢山の方に支えていただいており、本当に有難い限りである。

当初思い描いていた「コーヒーが美味しいビストロ」というスタイルではなく「パフェを中心にこだわりの嗜好品を扱う店」に落ち着いた感はある。これ関してはポジティブに受け取っていて、寧ろオリジナリティあるスタイルを確立できたことは素直に嬉しい。

店をやる目的も随分と変化している。「コーヒー文化を変えたい」と息巻いていた頃よりも、良くも悪くも丸くなり、「自分がやれることをやる」に着地した。なので特段コーヒーやワインに拘りはない。そこが自分の強みだと思っているから扱っているだけで、自分と妻の才能がどうやったら最大化されて、価値を生むことができるかを1番に考えている。「求められていることと、自分らができること」の最大公約数を探し続けている感覚だ。

こう書くと、自分がない、店を通してのビジョンがない、と思われそうだが、そういったものは、店をやる上で必ず滲み出るものだと思っている。特に僕なんて我が強いと自覚しているので、お客さんサイドに立って物事を考える比重を高くしないと独りよがりなアンバランスな店になってしまうだろう。自分がお店に通っていてもその辺のバランス感覚がいいなーと思えるお店が好きだし、いい店だと思うので、主観と客観のバランスについてはこれかはもずっと大切にしたいテーマのひとつだ。

1年目はとにかく模索の年。沢山のメニューを作ったしボツにした。2年目は掴めた方向性をより強固にしていく年になるだろう。僕らのお店に通うお客さんの1日の行動をとにかく細く考えて、需要を想像する。その繰り返しで「通いたい店」として強くしていきたい。

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