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tamito(詩と小説)
2015年7月15日 08:50
【詩】 分断された夜の片方を白く太ったねずみがカリカリと規則的なリズムでかじっているもうじき夜が明けるというのにかりかり、かりかり、かりかり、かりかりともう片方をかじられやしないかと僕はそんな心配ばかりで眠れずにいる子供のころからときたまやってくるそいつは赤い眼をして遠巻きに僕を見つめる何か言いたげにカリカリしながら分断された夜の片方をかじりなが