相棒が死んだ。病のせいだ。一緒に何度も死線をくぐった相棒は平和に病院のベッドで死んだ。「ちくしょう......。」俺の手には、相棒が残した銃がある。俺の銃と全く同じ兄弟銃、持ち手の意匠だけが違って、俺のが薔薇で相棒のは百合だ。百合なんて清楚な花は俺にはふさわしくない。

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