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織田たみ / illustration, sometimes manga / tami…

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織田たみ / illustration, sometimes manga / tamiorita@gmail.com / a member of 羊々工社 @youyoukousya /Twitter @tamiorita / Tokyo, Japan

マガジン

  • 逆噴射プラクティスまとめ

    日々のプラクティスをまとめます。

最近の記事

「あーっ!またか!」背後の建物が爆発した。飛び降りた先の通りは得体の知らない死体でいっぱいだ。火事場ドロボウ稼業を始めて以来この一週間はサイアクの釣果を記録している。「本当にアンタ、凄腕トレジャーハンターなの?」それもこの生意気なこいつと組んで以来だ。疫病神かなんかに違いない。

    • 「死んだか」「そうみたい」駆けつけたときにはもう依頼主の息はなかった。「クソッこれで報酬はパァだ」「ねえ、俺ならもっと報酬出すからさ、俺の用心棒になってよ」「馬鹿言うな、たった今無能を晒したアホを誰が雇うんだ?裏があるに決まってる」「ソイツは依頼の金が足りなかった、そうだろ?」

      • 相棒が死んだ。病のせいだ。一緒に何度も死線をくぐった相棒は平和に病院のベッドで死んだ。「ちくしょう......。」俺の手には、相棒が残した銃がある。俺の銃と全く同じ兄弟銃、持ち手の意匠だけが違って、俺のが薔薇で相棒のは百合だ。百合なんて清楚な花は俺にはふさわしくない。

        • 「避けろ!」銃弾が頭を掠め、背筋が凍る。ここ数日行動を共にしていた仲間はついさっき動かなくなったばかりだ。身体には冷たい雪が積もり始めている。「早くこちらへ来い!」隊長が少し先の岩陰で叫ぶ。もう行かなければならない。敵軍の動きが不穏だ。魔術師たちが集まって何かしようとしていた。

        「あーっ!またか!」背後の建物が爆発した。飛び降りた先の通りは得体の知らない死体でいっぱいだ。火事場ドロボウ稼業を始めて以来この一週間はサイアクの釣果を記録している。「本当にアンタ、凄腕トレジャーハンターなの?」それもこの生意気なこいつと組んで以来だ。疫病神かなんかに違いない。

        • 「死んだか」「そうみたい」駆けつけたときにはもう依頼主の息はなかった。「クソッこれで報酬はパァだ」「ねえ、俺ならもっと報酬出すからさ、俺の用心棒になってよ」「馬鹿言うな、たった今無能を晒したアホを誰が雇うんだ?裏があるに決まってる」「ソイツは依頼の金が足りなかった、そうだろ?」

        • 相棒が死んだ。病のせいだ。一緒に何度も死線をくぐった相棒は平和に病院のベッドで死んだ。「ちくしょう......。」俺の手には、相棒が残した銃がある。俺の銃と全く同じ兄弟銃、持ち手の意匠だけが違って、俺のが薔薇で相棒のは百合だ。百合なんて清楚な花は俺にはふさわしくない。

        • 「避けろ!」銃弾が頭を掠め、背筋が凍る。ここ数日行動を共にしていた仲間はついさっき動かなくなったばかりだ。身体には冷たい雪が積もり始めている。「早くこちらへ来い!」隊長が少し先の岩陰で叫ぶ。もう行かなければならない。敵軍の動きが不穏だ。魔術師たちが集まって何かしようとしていた。

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        • 逆噴射プラクティスまとめ
          5本

        記事

          私はこれまで銃を撃ったことなんてない。しかし、私の手の中には、ずっしりと重い銃がある。銃の種類や名前などはわからない。目の前に、たくさんの死体が並べられている。そうだ、これから私はこの光景を生み出した憎き相手に復讐に行く。無数の死体のいくつかは知っている顔だ。

          私はこれまで銃を撃ったことなんてない。しかし、私の手の中には、ずっしりと重い銃がある。銃の種類や名前などはわからない。目の前に、たくさんの死体が並べられている。そうだ、これから私はこの光景を生み出した憎き相手に復讐に行く。無数の死体のいくつかは知っている顔だ。

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