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第七走目:朝ラン

2023/08/23
7km 20分

朝ランといえば聞こえはいいが、単に走るのが朝なだけである。

少女漫画の古典的展開、食パン咥えーの「いっけなーい遅刻遅刻」、ごっつーん!からーの、恋愛発展も朝ランと言えるのか。
寝坊からーの、電車に乗り遅れそう。からーのダッシュ、だが電車は走り去る。これも朝ランと言えるのか。
私の答えは、否である。

とにかく朝走ろうが夜走ろうが所詮はランニングである。私は走るのが嫌いだ。なのになぜか朝走った後に「いっけなーい遅刻遅刻」などとnoteを書いている。
アホなのか?アホである。ど変態なのか?認めざるを得ない。
毎週水曜日は仕事後予定を入れているので朝走る。予定があるごときで穴は開けたりなんかしない。全てはランニングハイを手に入れるために。
ともあれ、この時間後にはアホを隠して「昨日の作業は、今日の作業は」などとマトモぶって会議で発言するのである。

実のところこの日記をつける前、8/10からランニングを始めていたので、一応二週間経ったことになる。足を前後する作業という意識から、いかに一定のリズムで、さらに正しいフォームで走るかに重点を置く意識に変わったことは成長したと思いたい。全ては負けず嫌いがなせる技である。

いつもと違い寝起き、ましてやこの後仕事がある事を考えれば、怪我は避けたい。痛みはないが左膝のテーピングはしっかり巻く。
朝だからといって特段変わったことはない。鏡の中の私の目が死んでいるだけである。さっきまで悪夢を見ていたからに違いない。寝起きで観覚が鈍くなっているからか、意外にもつらくない。妄想もあまり働かない。

最近は寝ている間、電源がオフになったロボのように寝ている。その姿を自分で見ているのだが、幽体離脱しているのだろうか。
ちなみに昨夜の夢は、私が「私の何が悪いというのか」と発狂しながら家の中のものを撒き散らし、最終的にジャンプを食べ始め、野球ボールを吐き出すというものだった。フロイト先生もドン引きな衝撃映像だったのだけど、私の精神状態はどうなっているのか。

朝イチから洋服をずぶ濡れにしたくないので、しゃーなしでズボンだけ履いて走ることにした。アイスノンシャツミストを全身振りかける。振りかけて3秒後に「衣服にスプレー」という文字に気づく。

アアアアアアアア冷たいいい。

朝から断末魔を出す。これじゃさっき見た夢の続きだ。暖を取るために「ワークアウト開始」ボタンを押下する。

上半身は着ていない方が走りやすい。肩甲骨からちゃんと振れている感じがする。すると、足も安定している。私ができる範囲で理想のフォームだ。ひゃっほい。
だが、走り始めて8分を過ぎると体が起き始めた。体が眠いのに何やってんの?と言っている。朝ごはんまだ?とも言っている。汗が垂れる。結局汗をかく朝からベタベタ気持ちが悪い。さらにさっき振ったアイスノンミストと汗が混じって体が冷える。アアアア。これを10分繰り返す。あとの2分は足の裏の熱さこそアイスノンで改善すべきではと考える。

結局汗だくになって完走。アイスノンミストでは汗は防げないが、涼しくはある。

嫌いなことを20分するのは億劫だが、毎日やっているとだんだん慣れてきた気がする。速さか時間をもう少しあげてもいいかもしれない。少しランニングハイに近づいているのでは?

さて飯を食って仕事するか。

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