【本を読む#5】捨てる勇気をもつと、大きな一歩を踏み出せる。/佐藤可士和の超整理術/佐藤可士和:著
モノを減らしてスッキリ気もちよく暮らしたい!と思っていても、捨てるって勇気がいることですよね。
捨てて後悔したらいやだな。
あとで必要になったらどうしよう…
捨てることに不安はつきもの。
今回の本は、整理で問題を解決する力をつけよう、というビジネス書です。ここでいう整理とは、捨てることも含まれています。
整理はミニマリズムや暮らしに関係ありそう。でも問題解決力?ビジネス書??
関係なさそうだなあ…と思ったそこのあなた。少々お待ちください。
この本は、ミニマリストの本質である「不要なものを手放し、本当に大切なものを明確にして優先する」をガッチリつかんでいるんですよ。
著者は佐藤可士和さん。ユニクロや楽天のロゴデザインやブランディングなどを手がけている有名なアートディレクターさんです。
整理術は3段階。
著者は整理術を3つのレベルにわけています。
レベル1は「空間」の整理術。
レベル2は「情報」の整理術。
レベル3は「思考」の整理術。
今回は、レベル1の「空間」の整理術に焦点をあててみます。
捨てる勇気をもとうー「空間」の整理術
ここでいう“空間”とは、部屋やデスクなどの物理的にあるもののことです。
とりあえずカバンの中身から取りかかろう
著者はまずは、身近なカバンの中身の整理からと述べています。
ちなみに著者は基本、手ぶらだそうです。
携帯電話、カギ、お財布などの必要最低限のものをポケットに入れて出かけるそう。
実は、わたしもたまに手ぶら出勤しています。
持ち物はスマホ、家のカギ、ハンカチだけ。
これらをポケットに入れて通勤しています。
カバンを持っていないだけ。持っていないだけなのに、気持ちまで軽くなってくるんです。不思議ですね。
著者も手ぶらによって精神的にものすごく解放されたといっています。
でも手ぶら出勤する前は、どれを置いていけばいいのかわからなくなることもありました。
どれも必要になるんじゃないかって不安になるんですよね〜…。
プライオリティ(優先順位)をつける
あれもこれも必要になるかも…と不安に思って手放せない。じゃあどうすればいいのでしょう。
著者は、取捨選択するためには、プライオリティ設定が不可欠だと述べています。
不要なものを探すのではなく、ぜったいにこれがないと困る!というものを選びとる。それ以外のモノを手放す。持ち物にプライオリティ(優先順位)をつけるんですね。
ちなみにわたしの場合、
①家のカギ
②スマホ
のふたつ。
もちろん日によっては追加で要るものもあります。今日は雨が降りそうだから+傘、帰りに買い物に行くから+エコバッグ、というふうにカスタマイズしています。
捨てることは「不安」との闘い
「なにがあるかわからない、だから持っておこう」
「将来必要になるかも。とりあえず取っておこう」
こんなふうに思ってモノを取っておくこと、よくありますよね。
わたしも、出先で必要になるかも…とカバンの中身を増やすことがありました。
でも大抵のモノは出番がなかったですね。
持っていたほうが安心するから持っていた、という気持ちのほうが大きかったんだと思います。
モノが少ないと心許なくて心配!という人は、1日だけ”お試し”で実行してみてはどうでしょう。きっと新鮮な体験ができるはずですよ。
おわりに
今回は「空間」の整理術に注目しました。
本書は「情報」「思考」と目に見えないものの整理まで話は進みますが、この2つを整理する土台になるのが「空間」の整理術です。
捨てる勇気をもつと、空間も自分の気持ちも整理することができる、と著者は述べています。
少しずつでいいから、勇気をもって整理をしてみてください。まわりの空間がスッキリすると、新しい視界が見えるようになるはずですよ。
kindle版はこちら↓
よろしければサポートお願いいたします。