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居酒屋にいる子どもの向こうにいるもうひとりの子ども

居酒屋に小さいお子さんが来ているのってどう思いますか。正直なところ私は、「うーん」と思ってしまう側の人間です。酔っぱらって判断力が減少しつつある大人たち、タバコを吸う大人たち(まあ最近は飲み屋でも禁煙が多いが)、居酒屋は大人の場所であって、子どもがいる場所じゃないと思うんですよね。住み分けってあるじゃないですか。

子どもがいる親は居酒屋に行ってはいけない、とは思わないんですけど、子どもを連れて行く場所じゃあないんじゃないでしょうか、と。子どもと行くなら「子どもと一緒」と住み分けられたところに行けばいいんじゃなかろうか、と。居酒屋の前にママチャリがずらっと並んでいるのを見たりすると、「あらあら(苦笑)」と思ってしまうのです。キッズルームがある居酒屋もあるらしいですが、大人が酔っぱらっていることには変わりないですしねえ。

あれ、自転車だと飲酒ダメですよね。ママチャリで来た親御さんは飲んでないのか。じゃあ居酒屋じゃなくてもいいんじゃあ?

まあ自転車は別の話として。
子どもの前で大人(親)が酔っぱらっていいのって、お正月くらいじゃないんですかね。友達親子みたいな関係も人気があるらしいんですけど、親は親としてそこそこ毅然とした態度で子どもと接するべきだと思うので、酔っぱらっるところなんてそんなに見せないほうがいいんじゃないんですかね。子どもから見た酔っぱらいって、けっこう醜いもんですよ。

こんなサイトがありました。

「いずれにしても、居酒屋は誰もが気持ちよく楽しめる場所であるといいですよね」と締めくくられていますが、「誰もが」じゃなくて「大人が」気持ちよく楽しめる場所なんじゃないんでしょうかね。

なんてね。

でも、そのことを考えるときに必ず思い出す光景があるんです。それは、父が飲みに行っている居酒屋に行ってごはんを食べている子どもの私。

居酒屋にいる子どもって、自分のことじゃないか!

あの頃あの居酒屋にいた大人たちは、この子どものことをどう思っていたんだろうなあ。別に走り回ったりもしていなかったはずなので、邪魔にはなっていなかったとは思うものの、「居酒屋に子どもがいる」のは違和感あったんだろうなと思う。あの頃のお客さんたちごめんなさい。

そして、「子どもの前で大人(親)が酔っぱらっていいのって、お正月くらいじゃないんですかね」などと言っていますが、うちの父はいつも酔っぱらってたよなあ。そんな大人を見て子どもの私は「酔っぱらいになぞなるものか」と心に誓ったのでした。

まあ、長じてほぼ毎日飲んでるんですけどね。

ことほどさように、ブーメランは戻ってくるし、なりたくなかった自分になっていたりするものです。

居酒屋に来ている子どもたちをどういう心持ちで眺めていたらいいのか答えは見つかっていないのですけれど。

ではまた。

トップ画像はイラストACより

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