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『オズボーンのチェックリスト』

【ブレスト(ブレーンストーミング)】
 互いに批判せず自由に議論することによって
 創造的なアイデアや問題解決の方法を生み出すこと。
 またそうした会議の進め方(集団思考法)。

ビジネスの現場でチョイチョイ目(耳)にする
この『ブレスト』という思考法は
 今から80年近く前に
 オズボーン・アレックス氏によって
 考案された(らしい)

アイデアの発散

アイデアを生み出す流れの基本は「発散」と「収束」
「発散」とは
 情報をインプット/理解/分解し
 そこからアイデアを自由に広げるステップ
「収束」とは
 発散で得たモノを整理/分類/結合するなどして
 具体的に活用できる形へと磨き上げていくこと

今日のコラムは
「発散」にフォーカスしたい

発散の方向性は二軸

考えを「発散」していく作業は次の二軸
「横軸」:横に広げる
  テーマやキーワードから横に発想を広げていく方法
 (切り口の選択肢を増やすようなイメージ)
「縦軸」:深める
  気になるポイントを縦に掘り下げていく方法
 (情報の密度を上げていくイメージ)

・横に広げた上で
  気になるポイントを深く考えてみる
・気になるポイントを深く考えた上で
  横に広げてみる

考える順番はケースバイケースで良し!!
自分の得意なパターンを見出すことも大事!!

いずれにしてもアイデアを考える時は
質にこだわらず多面的に捉えることが必須

煮詰まる

*従来とは全く違う角度から物事を考えたいとき
*斬新なアイデアや発想が欲しいとき

「発散」だよな・・
「二軸」で思考しなくちゃ・・・

わかっちゃいるけど
 ひとたび煮詰まった思考停滞は連鎖し
 そのMTGルーム全体を覆いつくす


そんな時のひとつの手法として
 冒頭のオズボーン氏考案の
 ブレスト時のアイデアを生み出す
 9つの自問集の存在

9つのリストを手元に置いて
 自身(仲間)に投げ掛けることで
 ブレストが発展する・・こと間違いなし!!

『オズボーンのチェックリスト』

①転用:他に使い道はないか?
・そのままで新しい使い道は?
・改善/改良して使い道は?
②応用:他からアイデアを借りられないか?
・他にこれに似たものはないか?
・何か他のアイデアを示唆していないか?
・真似できないか?
③変更:変えて見たらどうか?
・意味/色/動き/音/匂い/様式/型などを変えられないか?
④拡大:大きくしてみたらどうか?
・より大きく/強く/高く/長く/厚くできないか?
・時間は/頻度は/付加価値は/材料は?
⑤縮小:小さくしてみたらどうか?
・より小さく/軽く/低く/短くできないか?
・何か減らせないか/省略できないか?
⑥代用:他のもので代用できないか?
・何か代用できないか?
・他の素材は/他のアプローチは?
⑦置換:入れ替えてみたらどうか?
・要素を取り替えたら?
・他のレイアウトは/他の順番は?
⑧逆転:逆にしてみたらどうか?
・後ろ向きにしたら/上下左右をひっくり返したら?
・役割を反対にしたら?
⑨結合:組み合わせてみたらどうか?
・合体したら/混ぜてみたら?
・ユニット/目的を組み合わせてみたら?

思考が加速する問い

如何でしたか?

あなたのビジネスに当てはめて
自分自身で上から順に問いかけてみて欲しい
(スルーせず9つ全てに言語化を・・)

まったく関係のない横軸に飛んだとしても
まずは「質より量」です

量も質も求めると
自己否定に陥ってアイデアが出にくくなるだけ
かといって
チェックリストと言う「フレームワーク」に
縛られても本末転倒

要は
思考が加速するきっかけにすることが本質

こねくり回す

私達はついつい
 今までの常識や慣習や先入観に引っ張られてしまう

そして自社の歴史や実績が
 「妙な当たり前」を形成している時もある


同業者や異業種からのパクリも大事

でも・・・
シンプルに1つのテーマを
「こねくり回す」ことで
 本来やらねばならない
 頭の “筋トレ” や “ストレッチ” を促して
 考えつくはずもないことや
 思いもよらぬ発想に辿り着くことも忘れたくない

それで
 何らかの報酬を得ているのなら

非合理な思考や行動

もう一つ気を付けたいのが
合理性やロジカルさ重視の危険性

例えば・・
ホテルのドアマンの役割が
「ドアを開けること」なら
 自動ドアを取り付けることが
 経費削減や効率性アップにつながる

しかしドアマンは
ホテルのステータスを示すアイコン

タクシーへの誘導や保安上の役割・・・
 何より一泊当たりの宿泊料金を
 上げることにだって作用する存在


多面的に考えつつも
人間が持つ(お客様が求める)深層心理は
多岐であり損得だけではないということ


アイデア出しだけでなく
様々な課題に対しても
「新たな視点」「理解の深さ」「複数の方向性」・・・
 といった感覚を大切にしていきたい


冒頭を思い出してください

そもそもブレストとは
 互いに批判せず自由に議論することによって
 創造的なアイデアや問題解決の方法を生み出すこと

仲間へも自分に対しても
「優しく・柔らかく」受け入れて・・・

あなたの日々の
そのイライラに
 ちょっぴり “笑顔” “ありがとう”
 ふり掛けて
 猛暑の夏を・・・しなりましょう!!

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