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ヒスイが採れるまち【富山県朝日町】

地方への移住を検討するにあたって、移住先の選定は一番大切ですよね。
「富山県」と一口に言っても、市町村によってその特色は様々。そこで15回にわたり、富山県内の市町村をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは、富山県朝日町
富山の東端、富山県と新潟県・長野県との県境にある朝日町は、「ヒスイ海岸」と呼ばれる美しい海岸から、3000メートル級の北アルプス朝日岳・白馬岳などの山々を望むことができる人口約11000人の町です。

それでは、朝日町の暮らしや、名スポットについてご紹介します。

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◎海抜0mから3000mまでを感じられる

ヒスイ海岸

©︎公益社団法人とやま観光推進機構

朝日町には、海からヒスイが打ち上がる海岸があります。一般的に、ヒスイが採れるのは険しい山の中が多いのですが、朝日町にある通称「ヒスイ海岸」(宮崎・境海岸)では、海岸を歩きながらヒスイ探しができる珍しいスポットです。

このヒスイ海岸は、東西に約4kmにわたって広がる海岸で、美しいエメラルドグリーン。その美しさから、「日本の渚百選」「快水浴場百選」にも選ばれています。

日本海は太平洋と違って冬になると荒波がたちます。この波に乗ってヒスイが打ち上げられることが多いので、海が荒れた日の3日後がヒスイ探しの狙い目なんだとか。

海岸には、ヒスイ探しに没頭する人の姿がよく見られますよ。喧騒を離れて、何かに夢中になりたい時にぴったりの場所です。

また、朝日町には朝日岳・白馬岳という3000m級の山々もあります。海岸からこの山々までは直線距離でたったの30km。海から山までの自然がギュギュッと凝縮された土地ともいえます。

朝日町へ移住してきた方の中には、登山が好きで朝日町を移住先に決めた方もいらっしゃるとか。それだけ、山が身近な地域です。

◎贅沢な風景・春の四重奏

四重奏

©︎公益社団法人とやま観光推進機構

春になり、桜、チューリップ、そして菜の花が咲くと朝日町では「春の四重奏」と呼ばれる景色を堪能することができます。

まだ雪が残る朝日岳・白馬岳の「白」、舟川べりの桜並木のピンク、菜の花の黄色、チューリップの赤ーーこの景色を一目見ようと1日28,000人が訪れたこともあります。

こんな贅沢な風景がそばにあるのが、朝日町というところです。

◎縄文時代からの歴史あるまち

朝日町には、縄文時代の遺跡である国史跡不動堂遺跡や境A遺跡や、古墳時代の遺跡である浜山玉つくり遺跡など遺跡があちこちにあります。

朝日町埋蔵文化財保存活用施設である「まいぶんKAN」には出土品が展示されているので、朝日町の歴史を知ることができます。

まいぶんKANでは勾玉作りや土器づくりを体験できるので、子供たちの学びの場所としてもぴったりですよ。

◎名物は「たら汁」

朝日町の名物といえば、鱈(たら)の味噌汁・たら汁。
朝日町には、「たら汁街道」と呼ばれる場所があり、たら汁を楽しむことができる民宿や飲食店が立ち並んでいます。人気店は、開店前からお客さんが並ぶほど。

たら汁には、身だけでなく、白子や頭、肝やあらまで丸ごと入っています。もともとは漁師の朝食だったそうですが、その美味しさが評判になり観光客が求めるようになったそう。

ここでいう「鱈」とは「すけとうだら」のこと。鮮度が落ちやすいため、市場にはなかなか出回らず、地元で消費されることが多い魚です。

旬は冬。白子や肝がおいしくなり、たら汁もいっそうおいしくいただけます。

たら汁のレシピはこちら

たら汁街道で人気のお店「栄食堂」でも、ぜひたら汁をオーダーしていただきたいです。なんとこのお店では、たら汁がお鍋で振舞われるんですよ。

地酒

たら汁で温まった身体が欲するのはお酒かもしれません。

そんなお酒好きのあなたには、朝日町の酒蔵「林酒造場」の日本酒がオススメ。有名なのは「黒部峡」というお酒です。

寛永3年から続く酒蔵で、県内では最古の酒蔵と言われています。

◎朝日町の子育て

朝日町は紙の母子手帳のほかに、子育てアプリ「あさひDE子育て」を制作しています。このアプリを利用することで、出産や育児に関する情報をリアルタイムに受け取ることができます。

さらに、医療費が18歳まで無料なのも嬉しいところ。中学生まで無料の自治体は多いですが、18歳までというのは子育て家庭にとって魅力的ではないでしょうか。

また、朝日町には3つの小学校と1つの中学校があります。全校生徒は決して多いとはいえませんが、少人数だからこそ手厚い教育が受けられます。あさひ野小学校内に学童保育もあり、保護者の帰りが遅いご家庭に活用されています。

朝日町の良さは豊かな自然の中で子育てができること。
西洋かんじき「スノーシュー」で雪山を探索したり、里山で夏にみられるホタルを鑑賞したり、秘境・北又谷で紅葉狩りをしたり…。家族でいろいろなアウトドアを楽しめます。

海水浴やサイクリングの拠点として活用できる「ヒスイテラス」が2018年にオープンしたばかり。こちらもチェックしてみてください。

◎スポーツも活発!ビーチボール誕生の地

町民一人ひとりが一スポーツに取り組むことを目指して、昭和53年に考案されたのが「ビーチボール」です。(ビーチボールバレーとは異なります)

現在では日本全国で楽しまれているこの競技は、バレーボールとバドミントンのルールを掛け合わせて老若男女が楽しめるスポーツとなっています。

残念ながら2020年はコロナの影響で中止になってしまいましたが、毎年ビーチボールの全国大会「翡翠カップ”ビーチボール全国大会」が開催されており、全国から選手たちが集います。

発祥の地としてモニュメントも建っているので、朝日町へお越しの際はぜひ探してみてください。

◎温泉好きにはたまらない

朝日町には有名な温泉も。温泉好きにはたまりません。

400年の歴史がある小川温泉では、炭酸水素塩泉が楽しめます。子宝の湯とも呼ばれ、川のせせらぎを聴きながらゆったりと浸かれる露天風呂が人気です。

小川温泉
〒938-0163 富山県下新川郡朝日町湯ノ瀬1

名物たら汁も堪能できる民宿「たから温泉」。宿泊はもとより、日帰り温泉も楽しめるので地元の方も足を運びます。

たから温泉
〒939-0704 富山県下新川郡朝日町境642-1

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自然、温泉、食…。
素朴なまちだけれど、朝日町がもつポテンシャルはとても大きいことに気づいていただけましたか?

第二の人生を豊かな自然の中で過ごしたい人、子育てをゆったりとした時間の中で行いたい人などにオススメしたい移住先です。

皆様と富山でお会いできるのを楽しみにしています。



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