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野球好きなら訪れたい!木製バットの名産地・富山県南砺市

大谷翔平選手のホームランラッシュ・野手部門の最優秀選手が話題となっていますが、野球界を支える人々が、富山県にいるのをご存知ですか?

実は、富山県南砺市は木製バット生産日本一のまちなんです。

◎南砺バットミュージアム

南砺市​​福光には、「南砺バットミュージアム」という場所があります。館長・嶋信一さんは3軒隣の酒屋を営みながらミュージアムを運営しておられます。

大正の終わりからバット生産を続けていた波多製作所(旧・福光町)が会社を畳んだ際に、約500本のバット見本を全て買い取ったのがきっかけでミュージアムを立ち上げたそう。倉庫に眠っていたバットを一本一本拭き、ロゴなどをヒントにどの選手のものかを1年半かけて読み解いたとのこと。

このミュージアムではバット一本一本に付けられた嶋館長のコメントを読むだけでも楽しめますが、実際にバットを持てるところも魅力。

ベーブ・ルース選手や長嶋茂雄選手など著名な選手のバットから、現在活躍中の現役選手のものまで約600本展示されており、野球好きにはたまらない空間です。

◎手作りにこだわる


機械化が進む中、手作りのバット作りにこだわっているのが「エスオースポーツ工業」です。代表の大内弘さんは60年前にバットメーカーに弟子入りし、40歳で仲間と一緒に会社を立ち上げました。

バットを手作業で作るときに使うのが「平鑿」。この平鑿を使えるのは日本でわずかな職人だけ。現在は若手の職人たちも弟子入りしており、その希少な技術をしっかりと受け継いでいます。

エーオースポーツ工業さんはバットの実演販売やインスタグラムの開設など、バット作りを身近に感じてもらえるような取り組みも行っておられます。工場には見学者や新しいバットを探す人たちが頻繁に訪れています。オーダーメイドのバットも作ることができるので、自分だけの一本を作ってほしい方はぜひチェックしてみてください。

◎木製バット生産量日本一の理由

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南砺市福光はなぜ、木製バットの生産が盛んに行われているのでしょうか。

大都市への販路にぴったりの立地だったことや、木を良好な状態に保つのに適した気候であったことなどが理由として考えられています。しかし、かつては10社ほどあったバットメーカーは現在5社へと減っています。

しかし高校野球界では、世界基準に合わせてバットを金属から木製へ変更しようという動きが起こるなど、再び木製バットへ注目が集まっています。

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野球好きの皆さん、木製バットの聖地・富山県南砺市へぜひ足を運んでみてください。そして、かつてのレジェンドたちが使った木製バットを手に取ってみたり、自分の特別な一本を見つけたりと、特別な時間を過ごしてみてください。

ためスモは皆さんのお越しを心よりお待ちしております。富山でお会いしましょう!



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