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採用活動を始めるに当たって、採用人事の先輩に聞いてみたこと

以前中目黒の駅前に本社を構える会社で若手エンジニア向けの説明会があるというので、エンジニアにうっすら憧れを覚えていた20代半ばの頃に一度足を運んだことがある。

今思えば、あれは採用ありきの説明会だったので、全然相手にされなくて仕方なかったと思うのだけど、中の人事の人は親切にしてくれて、その後もSNSでつながっていた。

その後、人事とは全然似ても似つかない仕事についていたのだが、たまたま採用の仕事をすることになったので、「実は人事をやることになったので、具体的にどんな仕事をしているのか教えて欲しい」とチャットで聞いた。

そこで、最初に教えてもらったのが、Bizhintというサイトだった。

それぞれの内容に関して、網羅的に書いてあるサイトで参考までに調べてはいたのだけど、結局自分でやらないと何も頭に入ってこなくて、やりながら分かっていくというプロセスを踏んでいた。

最初ダイレクトリクルーティングという言葉もエージェントという言葉も知らなかった。とりあえず、ネットに情報をあげて、連絡が来た人と話をする、くらいの段階からまずは始まった。

それから、自分は回りにそれなりに知り合いが多かったので、近いことをやっていそうなエンジニア、学生にちょこちょこ声をかけて、会社で話を聞いてみたり、面談の代わりに昼のランチにとりあえず来てもらうなどして、まずは人に沢山会いまくる作戦をとった。

全部1人で回すのは限界があって、とりあえず、目の前の球を打ち返し続けることをずっとやっていた。それから1年半くらい経ってから、自分がよく知る会社からもう1人採用担当の人が来てくれたことで、結構気楽になれた。

それから、自分が連絡を取っていた採用の先輩がnoteを始めた。かなり経験豊富で勉強熱心な方だということに、noteの記事を読んで気づいた。

今思うとよく連絡を取ってくださったと思う。

この記事を含め、この人のnoteをきっかけに買った本(人選力とか)があったり、月に1回は池袋のジュンク堂でビジネス書とか立ち読みするようになった。すると、結構今時の議論ってこんな感じなのか、というのを肌で感じれたので良かった。日本語がちょっと頭悪いけど、テクノロジーによって変わっていく人間世界で生きていくためのリテラシーや倫理観を説いている本が多いと感じた。

自分は、毎回クロージングの手続きがはちゃめちゃだった割に、何とかそれなりに採用出来ていたのは、潜在的な能力をある程度の精度で見極めることが出来たからじゃないかと思う。(参考)

もちろんスキルは重要で、コーディング経験が乏しいけどやる気はあります、という方をどこまでポテンシャル採用するか、などの問題はある。採用活動に取り組む中で、気を付けていたのは、出来るだけその人を全人格的に捉えよう、ということは意識していたし、可能な限り、ポジションマッチングの可能性を探していた。

面接一回の関係というより、採用に関わらず息長く話が出来る仲でいたいと思った。3ヶ月~半年、1年越しで採用に至った人もいるけれど、そういう気持ちで接することが出来ていたからじゃないかと思う。

インバウンドな採用活動が得意な一方で、アウトバウンドな活動は全然出来ていなかった。説明会を開いたりとか、イベントを企画するみたいなことは不得意だった。大人数に気を遣うことが苦手なんだと思う。クローズドにやる方が得意だった。

最後に、この言葉は今読み返して良かったなと思う言葉を、別の記事から

振り返って考えるに、それは、どうしても自社に迎えたいと願ったタレントに自社でのキャリアを選んでもらえなかったという悔しさや、迎えたタレントが入社後、その才能を十二分には発揮できずに苦しんでいる様子を遠くから眺める際の苦しさと向き合う経験だったのではないだろうか。

短い間だったけど、上手くいった思い出と同じくらい、色んな上手くいかなかった思い出がある。土日も全然眠れなかったり、涙が止まらない時もあったけど、とりあえずこれまで何とかやってこれて良かった。

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