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「カメラを止めるな!」:笑い溢れるゾンビ映画は何がおもしろかったのか

ゾンビ映画なんて見たくない。

あぁ、こんなんだったらわざわざ観にくるんじゃなかったなあー・・・。

と、一度は後悔しました。

しかし、その後悔は見事に裏切られました。よかった。

傑作とSNSで話題になっている本作品。事前知識いっさいなしでみるべし。とみんなが口にしていたので、その教えを守ってみました。期待しすぎるとよくないとも言われていたので、そこまで期待もせず。笑

結果的に、好評に納得しました。

そこで何がよかったのか自分なりに考えていきたいと思います。(以下、ネタバレあり)

30分強のゾンビ映画をノーカットで撮るという、チャレンジングなシチュエーションが前提にある。

・2部構成になっていて、作品内で前半の期待値を後半で上回るというギャップを作り出している。

・臨場感満載でみていた怖い話がおもしろい話に変わっていく構成自体にもギャップがある。怖い話⇒笑える話に転換されるところに安心感があり、さらに、「これはこういうことだったのね(笑)」という納得感を持てるようになっている。

・“舞台の裏側”をのぞきみるワクワク・ドキドキ感がある。

・演者のキャラクターも絶妙。前半の印象と後半の演者のキャラクターにギャップがあっておもしろい。ドラマの中では清純そうなヒロイン役?の女の子が「よろしくです〜」とちょっと憎いキャラクターだったり、ドラマの中では怒鳴りまくっていた監督が気の優しい控えめなキャラクターだったり。

・演者のキャラクターと現場のハチャメチャ感がおもしろくて、純粋に笑える。映画館であんなに笑うことあんまりなかったので、愉しかった!(単純に、普段私のみている映画がコメディ系ではないだけだけど)

・“アドリブを演出する”ってすごい。

・ワンカットのゾンビドラマをつくるというチャンレンジに果敢に挑戦している姿と妥協しない監督とその家族の姿を好きになってしまう。そして、なんとなく映画のなかの人と一緒に達成感を味わっている気分になれる。

振り返ってみて思い当たるのはこんなところですかね。

よい意味でいろいろ裏切られる。“ギャップ”を生み出しているのがおもしろさの秘訣なのかな。

先週上野でみてきたのですが、夜22時スタートの回にもかかわらず、ほぼ席が埋まっているという人気さ!すごい。純粋に笑える映画でした☺☺☺


花を買って生活に彩りを…