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【豊かさについて】


福岡でも愛媛でも岡山でも、

「大都会から来て、ここは退屈でしょう」とたくさんの方に声をかけられました。

そのたびにぶんぶんと首を横に振っています。

一瞬たりともそんな風に思ったことがないのは、わたしが食いしんぼうだからだと思う。

季節ものを毎日食べて暮らそうと思ったら、地方のほうが圧倒的にたやすく叶うのではないかしら。

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たとえば写真は先週産直でみつけたオクラの花。

オクラは実をつける前に食べられる花を咲かせるのだけど、スーパーに並ぶことはまずありません。

この大ぶりで華やかな花は繊細で、どんなに丁寧にあつかっても、賞味期限はせいぜい1日。

出回るのもほんの一瞬です。

その日の朝にどなたかがおうちの畑から収穫してくださったのでしょう、ありがたくかごに入れました。

15房入って100円✨

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そのまま千切ってサラダに入れてもいいし、ほんの一瞬さっと湯がいてお浸しにしてもとろっとした食感が楽しい。

まぶしい黄色が失われないように、加熱しすぎないのがコツです。

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ほかにも今は青柚子や青唐辛子、穂紫蘇やいちじく、早生の栗なんかが出ていて、秋の入り口を感じます。

これは、東京に住んでいたころには感じられなかったこと。

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東京には各地からあらゆる上質な食材が集まってくるおもしろさももちろんあって

「松坂牛」と「丹波の松茸」と「岩間の栗」が銀座で一皿の上に乗っちゃう、みたいなミラクルがおきたりするのも素敵だなと思うのですが、

おうちのごはんを作るのに毎日築地に仕入れに行けるひとはなかなかいません笑

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小さく豊かな毎日の食卓をつくろうと思ったとき、新鮮なものが近い場所から手に入れやすいこと、

これに勝るしあわせってわたしはそうないと思う。

自分でちょこっと作ったり、作った人の顔が想像できたらなお贅沢◎

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今の住まいは新幹線の岡山駅から10分ほどの場所ですが、朝どれの野菜が買える場所が徒歩圏内に4か所もあって

大都会岡山、レベルめっちゃ高いよ、と思ってます。ありがとう大好き✨


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