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節分のおひねりのこと

今日は節分。豆まき用の豆を、大豆を炒って作ろう。炒り大豆を食べるのが好き。年齢の数だけ食べられるから、早く大人になりたかったこと思い出した。

うきうきと、しろっぽい豆を収納庫から出したら、あれ?

大豆だと思って購入していたのは、手芒豆(てぼまめ)だった。豆ちがい。この豆は、さすがに炒って食べるわけにはいかない。あきらめて、帰り道にスーパーに寄ろうと決める。

スーパーに行くと、大豆の横に「節分のこと」と書かれたポップが差してあった。

「ヒイラギにイワシの頭を刺したもの」を魔よけとして、玄関につける。と書かれてあった。その形の魔よけを見たのは、東京に出てきてからだ。

今日、ツイッターを眺めていたら。豆ではなくて、ネギまき(豆でもまくみたいに、ネギをほうりなげる?)の風習あるところもあった。

ピーナツを殻ごとなげて、豆まきにする地域の話も聞いた。

こうやってみると、地域ごとに風習が違っていて面白い。

地元では、節分の夜。白い紙に年の数だけ豆を包んで、家の近くの十字路や三差路の角に置く。しかも、家を出てから、豆を置き、再び家の中に入るまで、口をきいてはならない。

豆を包んだおひねりは、身代わり。鬼が集落の中に入ってこないように。身代わりとして、豆のおひねりを置くのだ。

その風習は今夜行われる。明日の朝、十字路は車にひかれた大豆がちらばっている、はず。地元を離れてから、しばらく、あの風景をみていないなと思い出す。

……覚えている間に、豆を炒ろう。夜、家族が帰ってきたら豆まきだ。

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