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下を向いたり上を向いたり

好きなものを探すとき、下を向くことが多い。

化石、鉱物、土器のかけら、植物(草)。どれも地面に近い場所から出てくる。そして、自分の内面を探ってみること、このときにも、もわんと下を向いている。

下ばかり向いていると気持ちが下がってくるよ、と言われることもある。それは、下を向き続けていると身体がこわばり、呼吸が深く入りづらくなるから。体の機能的な理由によって、気もちが下がりやすくなる。

内側や下に興味をもっている私は、下を向くことでたのしさを感じ、気持ちが上がってくる。

まるで身体と心が綱引きをしているようだ。身体は下をむくことで気持ちが下がるが、心は下を向いてたのしみをみつける。下がる気持ちとたのしさとが差し引きされて、ゼロあるいはニュートラルになっていく。

上を向いて胸を張る姿勢をとると、やる気や自信を支えてくれる男性ホルモンが体の中に出てくるという。下ばかり向いていると、そのホルモンの出がよくないらしい。

だから、上を向くたのしみも覚えておこう。星を見る、雲をながめる、鳥見をする。それは、すべて上を向くたのしみ。

上を向くたのしみと、下を向く楽しみと。どちらも知っておこう。そうすれば、ゼロな自分、真ん中な自分自身へと戻りやすくなる。



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