マガジンのカバー画像

夢見のキロク庫

31
夢は突拍子もなく。でも、あとで意味がつながることもある。夢を蓄えておくための記録庫
運営しているクリエイター

#夢日記

ケンカのあとを見る

「今日は、おひさま出ているから」と、窓を開けての部屋そうじ時間を持つ。 羽ぼうきで、さっ…

必死になると、身体に力が入る

何とかして、離れていこうとするボートを岸辺にとどめなくては! 手の指の先はもう、感覚があ…

10

言葉より前にあるもの。匂い。感触。

おふとん、おかえり。 打ち直しに出ていた敷布団が帰ってきた。入れ替わりで、タバコのにおい…

10

風にゆるむ。

きんこーん。トントントン 「お手紙、届けに来ましたよ」 はーい。 洗い物の手を止めて、玄…

匂いは記憶を直接、連れてくる

出張に出ていた春先のことを、最近、よく夢に見る。 目覚めかけたあたりから、敷布団の下を探…

14

大きな変化を目にする。はじまりの春

窓の外を走る景色に、色が増えた。 緑の隙間から、色がのぞく。 白っぽい桜、黄色のレンギョ…

こだわりを、はなす

高さの違う観葉植物が植えられた鉢が、あちこちに置かれていた温室も、今日ばかりは様子を変える。置いている鉢が多すぎで、地面にまでなかなか届かなかった光が、今日はちろちろと地面をゆらす。植木鉢の代わりに並んでいるのは、イスたち。ガラス越しの光のしたで生徒たちが授業を受けている。 ぽつんと、ひとりの生徒が温室の外のイスで座っている。中にイスが入りきらなくて、外にあふれたらしい。かっちりと白衣を着こんで、バインダーを机代わりにメモを取っている。ときどき、温室の中へ目を向けるのだけれ

夢を見た、朝のはなし

突然、目が覚めた。まだ外は暗い。部屋の中も暗い。 ぽんぽんと破裂音が、隣から聞こえる。 …

キノコ違い。今夜もたぶん鍋になる

薄く青くひかる海の底。たぽたぽと音が聞こえる中を、ゆっくり沈んでいく。水面のむこうに見え…

氷の海で陸を目指す

ずっと遠くまで灰色の空。その下は濃い紺色の薄い海がちろちろと。その間を、ブロックのように…

淡い恋心にあこがれる

毎回、車を借りるレンタカー屋さんは同じだ。そして、今回もそこで車を借りられるように予約を…

夜の羊と夢がかなう気配と

今は夜、まっくらだ。それなのに、まわりがぼんわりと明るい気がするのは、あたりが真っ白だか…

プレゼントをもらった朝に

真夜中にふと目覚めた。冷えた窓を開けて、空を見た。まだ、真っ暗。遠くの道路を車が走る音が…

積み重なりが気になってたから

一枚、また一枚。うすく重なる泥の層を竹へらを使ってはがしていく。中で硬さの違う層に行き当たったら、硬めの毛で作られた刷毛に持ち替えて、続きの層をはがす。 はがした先に見えるものは、建物の柱が入っていた穴であったり、古いごみ捨て場だったりする。だから気を抜いてはいけない。 今日、はがしている辺りは重要な書類を置いていた当たりという。少しずつはがすしかない。竹簡とかでてくるのかな、何が出るのかな。出ないかもしれないけど、楽しみ。 でも、いっそ。ガツンと。ブルトーザーでまるご