2020/6/22-23(火)
男性の顔写真を女性化するアプリが流行っているらしく、Twitterを眺めていても様々な女性化写真が流れてきます。美男子の女装姿が大好きな私は、流れてくる写真を見てはわいのわいの喜んでいたわけですが。
考えてみれば失礼な話なのですね。人の顔写真を見知らぬ他人が無許可かつ勝手に加工して全世界にアップロードするという行為ですから。綺麗な仕上がりだからいいじゃないかとか、そういうことじゃない。無邪気にはしゃいでいたのを反省する次第です。
しかしこれ、なんでこういう肖像権問題が今になって出てきたのだろうとつらつら思うに、インターネットが普及するまでは、有名人の、しかも容姿を誇張したりいじったりするのは風刺漫画家さんの専売特許だったのですよね。彼らは己の責任の範囲内、己の技量の上限において、有名人をいじっていたわけです。しかも仕事としてやっているのだから最低限のルールはあったことでしょうし、あまりに不快な場合、表現元に抗議できる程度には双方向性はあったと思うのです。
でも今、こういうお手軽なアプリが手に入り、一般人が「面白ければいいじゃないか」と何の気なしに遊んだものをネット上で共有してしまう。有名人だから多少は、と。そして私なんぞは昔の4コマ風刺漫画を見るのと同じ感覚のまま、それらを受容し、喜んでしまう。これくらいなら怒られまい、セーフ、セーフ、と。
うーん、まずいっすよね。
頭ではわきまえているつもりだったんですが、「面白ければこれくらいは許されるはず」という甘え、「悪気はなかったんです」という後付けの言い訳が、自分や人の言動をこんなに簡単に正当化しちゃうんだなということはSNSを続ける以上、折に触れ自戒せんといかんなあと思った次第なのでした。まあこれSNSに限らず、その場の軽いノリで集団による「イジりという名の侮辱行為」を安易に許容しがちな風潮全般に言えることですが。