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2021/1/22-23(土)ほんものと偽物は同じ顔


またまた続き。書いてみたら話が大きくなりすぎた。

私たち、なぜこれほどまでに「偽物」に翻弄され、おかしな方向に引っ張られていくのかと不思議に思っていたんですが、簡単なことでね。

偽物と本物ってまったく同じ顔かたちしてるんですわ。

むしろ本物よりも本物ぽいっ説もあるかもしれません。少なくとも入口は全く同じ形に作られていて、でも覗いてみたらところどころおかしい。そういう経験を繰り返していくうちに入口を見ただけで「あ、こいつは偽物だな」となんとなく見分けられるようになっていくのですが、運悪く偽物の考え方や価値観を自分の中に同化してしまった人たちは、もはや何を見聞きしても己と一体化した偽物のほうを信じてしまいます。

あーあ、乗っ取られちゃったんだー、と。

真心に欠けている分、相手を取り込む弁説だけはやたら発達している人が多いですから、興味を持つこと、近寄ること自体が相手の思う壺なんでしょう。

偽物ってね、私たちの「言い訳」をくすぐるのが本当に上手いんです。これくらいいいじゃない、どうしてだめなの、どうしていつも怒られるの、私は悪くない、私はバカじゃない、私は、私は……

正しい!!!!

その通りと言いながら、してやったりと偽物は心の中で舌を出します。そう、あなたは正しい、あなたはそのままでいい、間違っているのは社会。過ちを認めて変わるべきは社会。あなたじゃない。

普段は見て見ぬふりしてるけど私たちの心の下でうずいている、満たされない未熟な自己愛こそが偽物たちの格好の餌食になっているように思うのです。

中身はただのI LOVE MEでしかない「I LOVE YOU」の数々。世界を憂いているように見せかけて、実は己の信念や暮らしのことしか心配してない人たちも同じです。好きなのは自分自身だけで別にいいよ、でも偽装してまでいい格好するなよと言いたいです。

いやまてよ、そもそも本物なんて存在するのかしら?


武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。