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2020/9/6-7(月)三重県産の養殖まだいがとんでもなくうまかった話


秋の気配を感じ始めてからというもの(相変わらず残暑続きながらも、ふとした折に秋らしくすうっと涼やかな風を感じることが増えてきました)、魚をひたすら食べてます。

今年のさんまは不漁との情報がすでに流れていますし今出回っているものも冷凍ものばかり、まあ一度は口に出来たらいいかなくらいの気持ちで今年はゆったり構えてます。「目黒のさんままつり」も今年はさすがに中止ですね、理由はコロナ禍のほうだと思うけども。

それ以外の魚が、今年は実にうまいのです。あじのお刺身、戻りかつおの、脂で少し白身がかった旨味たっぷりのやわらかなお刺身に、同じく戻りかつおの、春先のものよりも血色が濃くぷりぷりとした強い肉感のたたき。ぶりの一歩手前、いなだ(鰍)のお刺身も身の固さと脂の按配が「そうそうこれでいいんだよ」感。

本来なら料亭レベルに出回る類のお魚たちが、このコロナ禍の影響で一般のスーパーに卸されているという噂がありますが、それも影響しているのでしょうか。とにかく今年のお魚はやたらと味が濃く、新鮮でうまいです。

先日は三重県産の養殖まだいを手に入れました。肉厚にカットされた切り身をふたきれ。398円。経験的には698円や798円の値段がつけられていてもおかしくない大きさ。さっそく煮つけにしました。しょうゆ・酒・みりんを1:1:1にお砂糖を加え水で薄めたシンプルな味付け。しょうがもね。

なんという身の弾力感。白くてつやつやした身が煮汁でうっすら色づいているのもきれい。そしてなにより驚いたのが口に含むと、かすかにゆずのような香りがするのです。

調べてみると三重県は「伊勢まだい」の養殖で有名らしく、エサとして県特産の海藻、柑橘類、茶葉を食べさせているとのこと。なお柑橘類をエサに混ぜて養殖魚に食べさせる例は他にもあるそうで、フルーツ魚と総称されているのだそうです。

ひやおろしが恋しくて仕方がありません。



武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。