2020/10/22-23（金）公開お悩み相談は娯楽コンテンツの一つなんだよ……

お悩み相談で有名になり本も出していらっしゃる方がまさにその相談対応をめぐって炎上されたそうで……該当エントリは既に削除されており正確なところを確認することはできませんが。

昔からこういうお悩み相談というものはテレビでもラジオでも雑誌でも名物コンテンツの一つになっていくもんで、あればあったで私もついつい目に留めがち。

しかし常々気になってたことなんですが、なんで皆さん公開されるとわかっている場で自分のお悩みを相談できるんですか。その昔、休みの昼間にテレビつけたらみのもんたが偉そうに講釈たれてて、相談者さん全国ネットでなぜこんな言われ方せにゃならんのだと他人事ながら唖然としたり。

で、ようやく気付いたのです。遅まきながら。

そもそもの前提として、著名人に公開で相談するの、アントニオ猪木に闘魂注入という名のビンタもらいにいくみたいなとこあるなと今思った。

— たまや (@tamaya75) October 22, 2020

これはプロレスとして見なければだめだと。

あくまでも主役はアドバイザーである著名人たちです。相談者ではありません。相談者のお悩みというものは著名人たちの刀さばきをより際立たせるための引き立て役であり、もっとひどいことをいえば見物客たちにとっては、そのやりとりを見ながらさらにあーだこーだ言うための、格好のおもちゃに過ぎないのです。

相談者さんにとってはどれほど深刻な問題だったとしても、第三者にとってみればしょせん見世物。深刻なお悩みであればあるほど、それらを快刀乱麻で断ち切っていく著名なアドバイザーたちの弁説に拍手喝采を送るのです。

でも。

そのプロレス加減がわかってない人はこういうところで相談しちゃいけないと思うけど、こういうとこに相談しちゃう人の中にはあまりに切羽詰まりすぎてて藁にもすがる気持ちの人もいるだろうし。ううむ。

— たまや (@tamaya75) October 22, 2020

困っている人ってほんとうに困っているんだよなあ。で、ふとそこに、テレビやラジオ、雑誌の向こうに、話を聞いてくれそうな著名人たちを見つけちゃったんだろうな。

頼るべき相手、助けを求める場所は、そんな目立つところにないよ……

どんな形にせよ有名な人にかまってもらうこと自体を心地よく思う人たちが、「そうなること」をわかっていて相談をするのならいいのですけれど……。