見出し画像

2021/1/30-31(日)幼児性を高めれば経済は回る


今回のコロナ禍でひとつ、はっきりしたことがあります。

世の中は幼稚な人たちのおかげで豊かさを保つことができてると。

我慢は悪徳、欲しいものは手に入れろ、夢は金が尽きるまでとことん追求しろ、行きたいところへ行き、食べたいものを見、遊びに対し常に貪欲であれ。なあにその結果、体を多少壊しても早期発見さえできれば現代医療がなんとかしてくれる。そのためにもたくさんお金が必要。さあ働け、働け、働け、知恵を絞れ、人より稼げ!

お金を回してくれる人が神様。その人が人としてどうとかそんなことどうでもいい、目の前にある商品やサービスを惜しみもなく買ってくれる人がいなければ私たちは暮らしていけない。賢い消費者よりも愚かな消費者のほうがずっとずっと有り難い。そしてそんな幼稚な人たちを相手にするほうが、賢い人たちだけを探し出して堅実な商売するよりも、ずっとずっと儲かるでしょう。

世の中が幼児であふれればあふれるほど、人はお金を使い、そのまた先でもお金を使い、連鎖の結果、潤沢でよどみのないお金の流れによって皆が豊かになっていくのです。

そういう意味では工夫に工夫を凝らして質素な暮らしをしている人たちなど経済的には大した貢献してくれてません。人としてはいくら素敵でも必要なことにしかお金を使ってくれないなんて、ああなんという自己中心的な人たちでありましょう。

うん、私たちの価値観、完全におかしくなってます。

でもそれが社会で安全に暮らさせてもらうということでもあって、私たちは自分の価値観だけを貫いて生きていけるわけではないということ。

コロナ禍をきっかけにもしかしたら私たち、正気を取り戻すことができたのかも。でもまたすぐ元の暮らしに戻ることでしょう。我慢と節制ばかりの大人の暮らしはもううんざり。幼児的で豊かな暮らしを一日も早く取り返さないと。


武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。