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2021/2/4-5(金)歴史のほん


kindle unlimitedで先日読んだ本が面白かったので貼り付けておきます。

7世紀から18世紀まで、1つの世紀ごとに日本と西洋の同時代人・歴史的イベントを一つずつ対比しながら日本はどういう国だったのか捉えなおしてみようという試み。学校では日本史と世界史はそれぞれ別の教科として学ぶので、改めて並べてみるととても新鮮。

歴史の本といえば、以前読んで面白かったのがこれ。

お笑いコンビ「ロザン」の菅が相方の宇治原に日本史を解説してもらうという(だったはず)流れの本。宇治原曰く、物語のように日本史の教科書を読んでいけばいい、というものなんですが、ああちゃんとメモとっとけばよかった、ただ漫然と読むのではなく、物語として一貫して注目すべき重要な視点がいくつかあるんですね、なんだったっけな、その土地は誰のものか、とか、いくつかの点に注目してその変遷を追っていくだけでちゃんと物語になっていくんですね。

歴史の解釈には正解はなくて、それこそ芥川龍之介の『藪の中』よろしく無数の語り部による記録だけが存在していて、それらの語り部の中から信憑性の高そうな人、他の語り部と共通項の多い人、言ってることが論理破綻せず一貫してる人みたいなのを集めて、とりあえずの通説として共有しましょうかね、という感じでしかないものを、さらに読者の個人的思惑がそれらをさらに取捨選択、歪曲してみたり。

だから教科書がどうたらこうたら言っても、まあそりゃねえと……だけどその中から「何を読み取るか」さえ、その勘所さえつかめていれば、それこそロザン宇治原のように「所有の変遷」として読む方法があるし、先に挙げた倉山氏のように「よそのケンカとうちのケンカを比べてみましょう」という客観視も楽しい。

歴史に対しても冷静にメディアリテラシーを駆使すればいいだけなのかもしれませんね。

そういう意味でこの2冊、面白かったです。


武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。