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全てはコントラストから(序章)

僕が写真の調整を行う時、必ず決めている調整順があります。

まずはコントラストを決めること。
コントラストをきちんと決められていない状態で色と濃度を調整することはとても危険です。
なぜなら、コントラストが決まっていないのに色を調整してしまうと、色、コントラスト、色、濃度、色のように調整が行ったり来たりしてしまい、結局何がしたかったのか、本質を見失ってしまう可能性が高いからです。
逆に言えば、コントラストがしっかり決まっている写真は多少色が転んでいても説得力があります。


それでは具体的な調整法の流れについて。

僕がベストだと思う調整方法は、シンプルにトーンカーブ1つだけで完結する方法です。
うまく調整するテクニックがあればトーンカーブひとつだけで十分な場合が多々あります。

やり方を簡単に記載すると、まずコントラスト、その次に濃度、そして最後に色。
コントラストの見方は1番濃い部分、1番明るい部分がどうなっているかを見るところから始まります。
ハイライト、シャドーをどこまで見せたいかをまず決め、トーンカーブのトップとボトムのポイントを動かします。
ここでコントラストの核となる部分が決まります。


この時、全体の濃度感は一旦無視して、ハイライトとシャドーの出かたのみを意識するのがポイントです。

特にシャドーはプリントした際にディスプレイ上よりも濃く潰れがちに出ることが多々あるので、ディスプレイとプリントの差を元々把握しておくとシャドーの調整に迷いがなくなるのでおすすめです。

文章だけだと分かりづらいので、次回は見本画像を用意しながら説明したいと思います。

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