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【無駄な時間をも愛する】

なにもしたくねえ……。


そんな日もあります、人間だもの。
もうそんな日はね、何もしなくていいのよ。
 
ゴロッとして、アイスでも食って、好きな漫画やアニメでも見ましょう。
(エア)友達とお茶してもいいかもしれない。
 
そして寝る。
8時間くらい。
すると不思議なことに、なんだか元気になってたりする。


休みの日だったら怠惰に過ごせるけど、平日はそうもいかない。
ならば散歩しましょう。
今の時期、昼間はクソ暑いから、早朝か深夜はどうだろうか?
 
散歩するのは気持ちがいい。
早朝か深夜だと、人がまったくいなくて気分が晴れる。
私は深夜の散歩が好きだなぁ。
 
うっすらと明かりが点いた、物寂し気な通りのど真ん中を歩く。
肩でぶんぶん風を切るように、颯爽と。
そして小声で鼻歌なんか唄っちゃったりね。
たまーに兄ちゃんがチャリで通り抜けていって、恥ずかしくなる。
 
「あー、今この時間、ワシしか起きておらんのや……」
 
謎の優越感に浸り、心が何だか軽くなっていく。
物理的にも羽が生えたみたいに、また一歩、また一歩と進んでみる。
 
イヤホンを装着して音楽を聞いてもいいし、オーディオブックを聞いてもいい。
年甲斐もなくスキップしてもいい。
何をやったっていいのだ。
どうせ誰もいないし、見てもいない。
大股で歩きながら、縛られていない自由を感じるのだ。
 
雨が降り止んだあとは、キラキラと反射した水面のおかげで、いつも見ている光景が煌びやかな輝きを帯びる時さえある。
暑い日の雨上がり、ムワっとした湿気は嫌いだけど、夜ならそれも悪くないと思うんだ。


何でもかんでも「意味」を求めてしまいがちな現代の私たち。
子どもの頃から競争社会に晒され、より上へと目標をぶら下げられて生きてきた。
だから私たちは、無意味な時間を過ごすことがヘタなのだ。
 
着想やひらめきは、ふとした瞬間に訪れる。
心のゆとりがないと心配事に頭が支配され、常にそのことばかり考えてしまう。
その心配事が反響して、だんだんと精神のバランスがおかしくなってしまう。
 
たまには哲学的な問いを立てるのもいい。
でも、考えすぎるのは良くない。
こうやって無意味なnoteを書くのだって、たまにはいいのです。


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