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世界はまだまだ面白い!#67 金の茶碗

デパートから1,040万円相当の「金の茶碗」が盗まれて、買取屋に180万円で売却されて、即日、また、別の買取屋に480万円で転売されたというニュースが毎日のように流れています。

私が、中東の担当をしていたその昔は金の価格はグラム2,000円位で取引されていたので、出張のたびに、休みの金曜日には、「金スーク」に足を運んで、家内に「金」の細工物をお土産に買って帰りました。欧米で購入すると金製品は、加工代が随分と上乗せされますが、中東は目方売りなので加工代はほぼゼロです。中東の買い物は時間をかけて商人と交渉する楽しみもあり、毎週金曜日はいろいろな「スーク(市場)」を巡りました。

さて、日本では私の経験上、買取屋では、新品の海外ブランドの財布も購入価格の1割だとか、中古のカメラ、望遠鏡などは、難癖をつけられて、置いて帰るならタダで引き取りますとかろくな経験はありませんが、今回の「金の茶碗」に関しては相場が決まっているので、失礼ながら、作品の芸術性は評価されなかったとしても、目方から考えて480万円が妥当です。

世界経済が不安定な時は、安定した「金」の需要が高まり、価格も上昇します。「金」は中東では、昔から、赤ちゃんが産まれた時に、将来お金に困って食べるものが買えない時はこれを使いなさいと分け与えるもので、むやみに相場を見て売り買いするものではありません。大事にしましょう。

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