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高次脳機能障害「私」のマイクロツーリズム~「Back to the basic」~


リハの一例

姿勢(体幹)・嚥下・排泄・空間認知・・・・・・・・・。
この夏、依然、体調はよくない。
暑さのせいなのか、それとも障害のせいなのか。

けっこうたまさん(「私」のだんな)が真剣に心配している。
問題個所は日替わりで発生するが、中でもこの一週間は「嚥下」に大きな問題あり。
食べ物や水分ののみ込みがうまくいかず、食事をしても吐き出す。というより吹き出してしまう。
また舌の動きが不十分で、口内残留物を外に押し出してしまう。
さらに、特に心身が力んだりすると、なぜかよだれが垂れる。それも最近、量が増えてきている。

先日STの先生から飲み込みの評価をしていただいた。
結果、3月比べて悪化している、とのこと。
そもそも3月の時点での評価も決して芳しいものではなかった。
それをさらに下回っているそうだ。

対策として「噛む・飲み込む・舌を動かす練習」が必要とのアドバイスをいただいた。

たまさんは何を思ったか、古ぼけたファイルを書棚の奥から引っ張り出してきた。
「オリジナル ”リハガイド” for  Tomoko」。
「私」は受傷して1年後(今から10年前)に在宅に移ったが、家での簡単なリハビリのやり方を集めたもののようだ。
「もう1回、原点に返ってリハビリをやるぞ!」
たまさんはそう言った。
たまさんが勤めていた小売企業の創業社長さんも事あるごとに、特に苦境になればなるほど、「Back to the basic!(原点に立ち返れ!)」といわれていたそうだ。

今回、10年前に戻ってリハビリをはじめた。
といっても無理のない、ごく簡単なものだ。

そういえば、やったことはあるな。
何となく覚えている。
記憶障害はあっても、昔のことは意外と覚えている。
あとは精度の問題だ。
昔の方が動きが良かったかもしれない。

でも焦らないことだ。
一歩一歩。
そう自分に言い聞かせている。


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