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ワクワクリベンジ読書のすすめ~『ビジネス教養としての最新科学トピックス』茜灯里著~

「海外の一流ビジネスパーソンは、科学の話題にも通じている。文系出身者でも『サイエンティフィック・アメリカン』を読んでいる」。
そんな帯POPのコメントに引かれて購入。
しかしすぐに後悔。書籍の内容ではなく、自分自身の科学についての知識の無さを強烈に実感したことにある。
そもそも現役引退している人間が「海外の一流のビジネスパーソン」を標榜しようとすることがナンセンス。やはり「身の丈」が大事。特にこの年になったら、自分自身を正しく理解し、その範囲内でしっかり学びながら、次のステップへ移行する。そうしたプロセスが必要だと思う。
 
ただこの書籍。そもそもが最新科学についての情報が書かれているので、いわゆる典型的な「私立文系」出身の自分が知らなくて当たり前。そう気を取り直して読み進めると、まさに「へぇ~」の連続である。
例えば、一番理解しやすい話題として「ヒトを襲い、弱い個体をいじめる優等生イルカの知られざる一面」という章がある。
イルカと言えば、子どもの頃の『わんぱくフリッパー』(だったか!?)というテレビ番組をはじめ、各地でのイルカショーなど、ごく身近な存在というイメージがある。
しかし、スコットランドのセントアンドルーズ大学の調査によると、ハンドウイルカはストレスが溜まったり退屈したりすると、自分よりも小さい個体や弱っている個体にかみついていじめることがあるという。人間の場合も、イルカに「自分よりも弱い動物だ」と認識されると、遊びでじゃれられるだけでなく、さらに危険性を増す可能性もあるとのこと。
 
そういえば、つい先日(8/4)、「イルカに噛まれた」という被害が続出しているというニュースがあった。すでに数年前から被害は報告されているらしいが、今年は特に多いようだ。
これもイルカ社会のストレスの影響か。
 
地球温暖化が影響? 海の中でもストレスが顕在化しているのかも。
 
この書籍には、他にも「ChatGPTの危険性」「核融合エネルギー」「AI鑑定とルーベンス」など、興味深いレポートが数々掲載されている。
が、残念ながら私が解説できるのはイルカの話が精一杯。これを「知力の限界」というのだろう。

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