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「やればわかるさ」、夢は磨きをかけるもの

民宿で夕飯をいただきながらついていたテレビを見ると、サラリーマンを退職後、いわゆる老後の夢を叶えた人たちが紹介されていました。
若い頃、いつかと憧れた北海道に、長年勤めた後移住して宿やガイドを始めた方たち。笑顔が輝いていました。

その日々もきっと輝かしいものでしょう。けれど、私は彼らのように長く勤めて、挙句の夢を叶えるために生きることができません。未来のために今を耐えたり、我慢することができないのです。だって、未来は今の続きだから。憧れた物事について、今の自分でもとりあえず「叶えられる」と信じて突き進んでしまいます。北海道移住も、田舎暮らしも、フリーランスも、書店経営も。

ここ最近は、「夢叶えたくなるスイッチ」のタガがより外れている気がします。きっかけは、フリーランスになったこと。その決断こそ、最も見切り発車だったことの一つです。
それから次に叶えたのは田舎暮らしです。ずっとずっと憧れだった、田舎のスロウライフ。いいなと思いながらそういった方を取材し続けてきましたが、あるとき「あ、これって私も叶えようと思えばできるな」と気づいたのです。

それは、スイッチをパチンと入れられたようなそんな気づきでした。

居ても立っても居られなくなって、退職してフリーランスへ。ひとまず二拠点生活という形で田舎暮らしを始めました。

最初に住んだのは、家賃1万円の町営住宅。冷蔵庫は知人にもらい、洗濯は近所のコインランドリーへ。かかった初期費用は5万くらいじゃないでしょうか。その経験をきっかけに、「あれ、夢って意外と叶えられるかも!」と思ったのです。

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