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ミッドサマーを観たというお話(前編)

以前から「やべーやべー」という評判を耳にしていた映画、ミッドサマーを今更観ました。
観終わった総評としてはやべーというか「ずっとイヤな気分にさせてくるのすごい」です。

ストーリー自体をかいつまんで説明しますと

「主人公がメンヘラ妹に振り回されて自分もメンヘラに。
依存できる彼氏がいるけど、彼氏は別れたくて仕方ない。
そんなある日メンヘラ妹が両親を巻き込んで自殺。
主人公のメンヘラは加速し、彼氏は別れるタイミングを見失う。
そんな共依存的な関係が続く中、彼氏の所属するドラッグ大好きサークルがメンバーの一人の故郷であるフィンランドの秘境に旅行へ行くことに。
その村には超やばいカルト宗教があって、みんな次々と殺されていく」

といった感じです。ストーリーだけでいえば、正直どこかで観たことありそうな話ではあります。

だけどこの作品は表現が本当に繊細で独自でイヤで、とっても観ごたえがありました。
折角なのでイヤポイントを綴っていきたいと思います。


イヤポイント① 主人公カップルのルックス

まず主人公のダニーがほどよく可愛く ない んですよね。
体系もぽっちゃりでは無いけど体重的に言ったら健康体重+2.3キロありそうな感じ。
でも猫背だから太ってみえるだけで太ってるわけではないんですよ、きっと。
メンタル病んでるなら程よく運動すればいいのに、絶対してなさそうな体形がリアル!こういうメンヘラいそう!と思わせてきます。
それに、ダニーは脇汗もめちゃめちゃかきます。私、映画を観ていて女優さんの脇汗気にしたことないです。
この脇汗をかくシーンは、村に到着したときにウェルカムドラッグをキメた時に錯乱したダニーが走り回るところで観られます。
すごく生々しくてイヤな感じです。

そしてそんな脇汗メンヘラっ娘ダニーの彼氏、クリスチャンのルックスですが、中の下~下の上くらいです。
他のサークルメンバーが下の中とか下の下なので、ぱっと見イケメンに見える気がするんですが全然そうでもない。
終盤でクリスチャンが村の娘に見初められて性交の儀式を行うシーンがあるのですが、そこで拝める彼の全裸は漫☆画太郎の描く裸みたいでした。
そんなビールっ腹予備軍のクリスチャンですが性格はナチュラルクズです。
友達の卒業研究を平然とパクろうとした挙句、「共同研究ってことにしてあげてもいいよ」とのたまったり、ダニーの誕生日を忘れてその辺りにあったケーキにろうそく刺しただけのものを用意したり(しかもろうそくに火がなかなかつかない。やらない方が100倍マシ)
そもそもダニーとキッパリ別れないあたり、いい人と思われてたい気持ちや、本当は適当にヤれる女をキープしてるだけなのに自分は優しいと思い込んでいる心理が見えてとってもイヤな感じです。

そんな二人は端から見てるととってもお似合い。
それもイヤな気持ちになります。


イヤポイント② 不意打ちすぎるグロシーン

この映画、グロシーンがあります。
村の定めた寿命の年齢(72歳)なったら儀式(自害)をするという決まりがありまして、

崖から飛び降りたババアがバウンドして潰れた顔面がカメラ目線になる(目そのものはすでに飛びてでてるけど)
同じく飛び降りたジジイは死に損ない、村の介錯人に執拗に木づちで顔面をつぶされ続ける

というシーンがあります。
飛び降りそうな時点で全然覚悟はしてたんですけど、してたとはいえババアのバウンド&カメラ目線はビビる。
さらに主人公がメンヘラであるという特性を生かし、グロシーンのフラッシュバックを入れてきます。
両親死んだこと思い出して錯乱してると思いきや、そこにジジイ顔面つぶし(巻き戻しで顔が戻るVer)を再びいれてきます。
しかも実は夢。
終盤で生贄に選ばれた為、薬のせいで意識はあるけど喋れない動けない状態のクリスチャンが、ヒグマを解剖している部屋に運ばれます。そこではおじちゃんが子供に、内臓を傷つけないためにどういう風にナイフをいれればいいかというレクチャーをしています。
いよいよ本番はクリスチャン‥と思いきやクリスチャンは空っぽになったヒグマの皮をかぶるだけで終わりました。
そこはやらないんかーい!!!
まったく可愛くないリラックマが出来上がり、火のついた小屋に置かれて終わりましたとさ。


思ったよりも長くなってしまったので、前後半に分けようと思います。
明日熱意が残っていれば後半も書きますね。

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