【ラノベ感想04】豚のレバーは加熱しろ感想。(ネタバレあり)

今回読んだラノベは、『豚のレバーは加熱しろ』という作品です。

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正直、タイトルからではどういった話なのか分かりませんよね。もちろん自分も読む前はそうでした(笑)。なのであらすじを載せておくと、

【さあ魔法もスキルも持たぬブタよ、過酷な運命に囚われた少女を、知恵と機転と嗅覚で救い出せ!】

豚のレバーを生で食べて意識を失った、冴えないオタクの俺。異世界に転生したと思ったら、ただの豚になっていた!
豚小屋で転がる俺を助けてくれたのは、人の心を読み取れるという少女ジェス。
ブヒッ! かわいい! 豚の目線なら、スカートの裾からチラリと純白の……。
「あの、心の声が聞こえていますが……」
まずい! 欲望がだだ漏れだ!
「もしお望みでしたら、ちょっとだけなら」
え、ちょっ……!?
まるで獣のような俺の欲望も(ちょっぴり引き気味ながら)受け入れてくれる、純真な少女にお世話される生活。う〜ん、豚でいるのも悪くないな?
これはそんな俺たちのブヒブヒな大冒険……のはずだったんだが、なあジェス、なんでお前、命を狙われているんだ?

                       (公式サイトから引用)

この作品も、一応このラノ2021の文庫部門24位にランクインしていて、その面白さは間違いないです。かくいう自分も、積み本の中にランクインしたこのラノベがあったので優先的に読んでみました。

内容としては、王道な異世界転生ものなのですが、その転生先が豚という奇妙さにあると個人的に思いました。それだけではなく、ヒロインであるジェスという少女がいるのですが、少々特殊な種族らしく『他人の思考している事を読みとる』という事ができるという能力が良い感じにこの作品を引き立てている点だと思います。

まず主人公は豚なので、声を発することはできず会話はできません。(出来ても豚の鳴き声にしかならない)なので、ヒロインとの意思疎通は彼女のその能力で行うのですが、なんとヒロインは主人公の地の文まで言及してくるのです。

これは個人的に衝撃的で他作品ではあまりみないですし、メタい話もあったりと自分でツッコみたくなる部分もありました。

あと物語の展開は、よくある目的地まで旅をするという王道的な展開で中々に楽しめました。道中で出会うキャラクター達も個性豊かな人物達が多く、ヒロインと同じ種族の人達とも出会うので、主人公の妄想等が駄々洩れでその場の空気感どうなっとるんや?って思ったりもしましたね(笑)。

最初はよくある展開なのですが、後半はシリアスな部分もあったりと、落差もある作品ですが個人的には楽しめたラノベと思います。

総評としては、主人公の転生先が豚なとこと、ヒロイン達のやり取りの描写が斬新で読んでいて結構気に入りました。話も自分好みの王道展開で好きですし、ラストの展開は続きを早く読んでみたいという気にさせるような締め方だったので、このまま2巻を買おうと思いますね。読んだら2巻の感想も書きます。(いつになるか分からないけど…)


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