【ラノベ感想03】さよなら異世界、またきて明日、感想。(ネタバレあり)

3回目となる今回のラノベ感想の作品は、『さよなら異世界、またきて明日』というライトノベルです。

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この作品のあらすじについて軽く触れておくと、

旅に出よう、君を助手席に乗せて。この滅びかけた異世界で。

滅びかけた異世界に迷い込んだケースケは、ハーフエルフの少女・ニトと出会う。彼女の母親が遺した手帳に描かれた“黄金の海原”を探し、二人は辛うじて生き残った人々たちとの出会いと別れを重ねてゆくのだが――。

                       (公式サイトより引用)

この作品の個人的な感想としては、何故か懐かしさと悲壮感漂う世界観にも関わらず、物語の空気感というか雰囲気が明るく、読んでいてほっこりする様な不思議な感じを受けたお話だったかな。

主人公のケースケは、すでに死んだ世界で目的はあるものの無気力に旅を続けていて、時に自殺を計るなど希望もない状態だった。そんな時、旅の途中で出会ったヒロインであるニトと偶然出会い、紆余曲折あって一緒に旅を続けることになる。その過程で、多くの人物の出会いによってそれぞれ二人の成長が楽しめる一冊となったかな。

時には一緒に水上の駅で、またある時は整備工場で、そして山の中だったりすでに滅んだ廃村だったりで、一緒に過ごしながら似たような悩みや問題を抱えた旅人たちの交流も見ものだったかな。

そして最後には、ニトの目的に関わる重要な事をケースケが解決したことにより、さらに二人の関係が縮まり恋愛ものみたいな展開には本当に読んでて飽きが来なかったと思う。

総評としては、終末モノ、ディストピア系のお話にしては、意外にも悲壮感みたいのは感じはしなくて、キャラクター自身は暗い背景があるもののそれを取りまく雰囲気や環境はどこかボーイ・ミーツ・ガール的で面白かった。物語の展開もよくて意外な伏線があったり構成も問題なく読みやすかったと思う。この作品もこのラノにランクインしていたので流石といえる内容だったと個人的には感じたかな。そして2巻もすでに出ているようだし、次も読んでみたいかな。

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