「16.塔」の絵を見ていると、松村先生の「創造の光線」という言葉をぼんやり思い出します。
で、早速ですが考察の予備知識としてwikiの「16.塔」のカード説明を引用します
塔は神の家とか教会とかシナゴーグと言われるものを指すみたい。塔の上の方に右側から降りてくる稲妻みたいな絵、雷光みたい(ウェイト版)ですが、炎のように丸みを帯びて描かれている(マルセイユ版)もあります。これは、雷でもなく炎でもなく「神から放出される聖なる力」なんだそうです。「神の聖なる力」は“神の怒り”ではなく“神の慈悲”による開放をもたらすそうで、それは塔のてっぺんにある「王冠」を模した屋根に落ちるのだとか。
「王冠」っていえば・・・アレしかない
最近チャクラワーク講座をしている私としては塔のてっぺんにある「冠」「王冠」って言ったら、「クラウンチャクラ(サハスラーラ)」が思い浮かびます。
カバラの生命の木でいうところの「ケテル」恒星でいうならかんむり座のアルフェッカあたりが連動してきます。
塔は人体でいうところの「背骨」を表すシンボルなのだと思います。背骨=脊柱、エジプトの絵画とかに登場するジェド(オシリスの柱)だと思います。たぶん、このジェドの思想がカバラの生命の木のもとになっている中央の柱だと思うのです。
で、何が言いたいか?って言うと、16.塔のカードは頭頂部のクラウンチャクラ(サハスラーラ)、生命の木だとケテルに創造の光線が下りてくる、下降のパスのことかな?っていう仮説。
聖書でいうところの「燃える剣」が下りてくる、もしくは剣が振り下ろされる。みたいな意味。「燃える剣」は死後楽園の門を守るために神からケルビムに託されているとか、炎の剣はジョフィエルとウリエルの属性とかいろいろ説があるみたい。天使の系統とか聖書詳しくないので、はっきりしたことはわかりません。仏教だと不動明王が持っているのが炎の剣
聖書的に燃える剣が発動するとアダムとイブ追放されるんだとか。下降の道だから仕方ない。
で、この剣は6.恋人に関連していると思います。6.恋人のカードに該当するヘブライ文字はザイン。これは「剣」を意味しますから、楽園を追われる運命は、カバラの「炎の剣の道」を降りることを指していると思います。
炎刃の剣や波刃の剣は、波打つような刃の形状が特徴的です。刃の波は、剣の外観に炎のような性質を与えると考えられています。ブレードの凹みは平行またはジグザグに現れることがあるそうです。
炎の剣の道では左右の柱ヤキンとボアズをジグザグと行ったり来たりしながら下降しているように描かれていますが、立体的にみると炎の剣「フラメンシュヴェルト」みたいに螺旋を描いて下降していくのでしょうね。
ヨガのナディで考えるとスシュムナ―を中心に、イダとピンガラを行ったり来たりして下降する。みたいな感じだと思います。
16.塔は創造の光線の下降=炎の剣の道
いろいろ引っ張り出して、大ぶろしきになってしまったのですが、何が言いたいか?って言うと。塔は背骨、カバラの生命の木だと中央の柱、エジプト神話のジェド、ナディヨガだとスシュムナ―のことを指している感じだと思います。
16.塔のカードは背骨や生命の木、ナディを神的なエネルギーが下降する、駆け抜けることを指していると思います。
大きなエネルギーが通るので、細い道が一気に拡張される感じで、箱が壊れたり、2人の人物(ルシファーとアーリマンの象徴)が飛び出したりするのだと思います。
2人の人物はそれぞれルシファーとアーリマンだと思うのですが、これは物事に対する偏見とか過小評価、排他性の象徴アーリマン、慢心や傲慢的な象徴ルシファーなのでは?って思います。
なんて言うか、大きな力が下りてくるとき、荒れ野の誘惑みたいなものを体験するんじゃないかな?と思うわけです。
で、ヨナみたいに嵐になったり、くじらに食べられたり、散々な目にあるのですが、その間に古い自我の殻が壊されて、ヨナコンプレックスを乗り越える?みたいな感じでしょうか。
ヨナは最終的にくじらから吐き出されて、預言者の任務を追行します。大きな力に突き動かされて、やるべきことをするのですね。
塔=大きな力が下りてくること、やるべきことをやるきっかけ。みたいな感じに見えてきます。
こんなことを書いている私自身「家」に稲妻というか炎が下りてきて絶賛大炎上中。まぁ、壊れたほうが良いものは壊してしまうのが良い。年末の大掃除ではありませんが古い概念を焼却処分中。
っちゅうことで現在はヨナみたいにくじらの腹の中にいる感じです。
https://academic-accelerator.com/encyclopedia/the-path-of-the-flaming-sword