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べっどるーむ・まんどりん <今ひとつマイナーな楽器への考察と対策#1>

はじめに

2年ほど前から、マンドリンをメイン楽器としています。
自分は長いこと「ギター弾き」だったのですが、音源製作の現場で必要に迫られ他の楽器を演奏することもあります。そんな中、初めてマンドリンを演奏した時の印象は「演奏しにくい」「ギターで出来る事ができない」「音色が神経質な感じがする」でした(笑
それからしばらく経って、またもやマンドリンを演奏する機会がありました。演奏性などは同じような印象だったのですが、今度は少し違ったところがありまして・・・楽器を構えた感じが、妙に「しっくり」きたのです。
改めてそのルックスを見るに、これがどうも魅力的に見えたりもして。
この頃ブズーキを演奏するようになって数年が経過していたので、その影響もあったのかも知れません(尤もブズーキはギターのバリエーションと捉えていましたが)。
それからこの楽器が気になりだし、なんとか演奏できるようになろうと悪戦苦闘。ようやく人前で披露する程度になったので、備忘録と演奏のヒントになればと諸々を記してみる次第です。

注意:多分に偏った内容を含みますので、ピュアなマンドリン奏者の方は不愉快になられるかも知れません。ご注意くださいませ。

なぜマイナーなのか?

まずは自分の楽器を購入しようと思いましたが、楽器店にはあまり置いてありません。今まで楽器屋に行ってもギターかベースしか見てなかったので気が付かなかったのですが、今更ながら「これは案外マイナーな楽器なんだな」と(笑
まずは手軽に入手できないし、選択肢が限られるということ。もちろんこれは店においても「売れない」からなんでしょうけど。
確かにマンドリンがメインとなった楽曲で大ヒットした曲と言われてもピンときませんし、有名なプレイヤーもあまり知りません。自分にしてからが「フォーク、カントリーやブルーグラス、クラシック、歌謡曲で使われている」程度の認識ですし、一番ポピュラー(かどうか?)な楽曲は Led Zeppelin の <The Battle of Evermore >とか<Going to California>あたりといった具合ですから。もちろん業界では大御所と言われるプレイヤーはいらっしゃいますが、如何せん一般的な認知度で言えば・・・ということです。

そして一番の理由だと思うのですが、とにかく演奏し難い。難しいです。
音色が気に入り、楽器も入手して「いざ練習」となったとします。楽器は小ぶりだし、まずは気楽に・・・とはいきません。確かにギターも最初はそれなりに大変でしたが、比べ物になりません。ネックが短いから運指がし易いかと言えば「短すぎ」ます。そして弦の張り(テンション)ですが、これがもう強すぎる(最初に考えた人は、なんとも思わなかったのか不思議)。さらにそんな弦を2本同時に押さえて演奏するのですから、どう考えても演奏がし易いとは思えません。
同じような大きさの楽器としてウクレレがあります。あちらの方が圧倒的に市民権を得ていると思うのですが、基本的な演奏のし易さという点は大きいと思います。そして前述した内容と矛盾するようですが、この弦の問題もあって音色が時にヒステリックに聴こえてしまうことがあります。

楽器自体、楽器背面がカーブを描いている「ボウルバック」タイプと、ギターなどのように「フラットバック」タイプの2種類があり、さらに検索していると「マンドラ」「オクターブマンドリン」「バンドリン」等々、名前は似てるのに形状、演奏性、音色が違うモノもあって、多少なり混乱を生じる原因になっているかと思います。

では、どうしよう?

思いつくままを挙げてみましたが、次回からは自分が試した対策あれこれを書いてみようと思います。
練習でどうにかする部分、考え方やシステムを変えた部分とあり「それではマンドリンの良さが云々」という方もいらっしゃると思いますが、まあそれはそれとして・・・。

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