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ひびたね#2 にじいろのたね

以前にも記事にした発達障がいのひとつである「ディスレクシア」の子どもたちへの「陶のたねさんワークショップ」。前回はミラクルな虹のことが書けなかったのでもう一度。(→既出の記事「日日たね」

誰にでも不得手があるし個性があります。それなのに、それが原因で生きづらい世の中なんて哀しい。

2回目のワークショップでしたが、さらに難読症、識字障害について、専門の先生や子どもたちの母様たちにいろいろ教えてもらいながら企てました。時間をかけてゆっくり。企てる側が焦ったり慌てたり、または急がせたりすることは、どちらにとっても欠点になります。


写真: 子どもたちのイキイキとした作品


【後記:たねさん談(実話)】

朝から一日かけて楽しんだワークショップ。だんだん緊張もとけて「たまさん見にきて!」と呼びにきてくれたり、「マンガ描く人になりたいな」と静かに相談してくれた中学生もいて、みんなの気持ちが少しわかったような気がしました。

みんなが笑顔で帰ろうとしていると、誰かが「海に虹が出ているよ!」と目を丸くして飛んできました。青い海の上にかかった大きな虹はとてもとてもきれいで、波も喜んでキラキラしていました。

生きていくって、「一緒にやろう!仲良くやろう!」ばかりではないと思うのです。孤独にも耐えるときがあるでしょう。ひとりで雨宿りしていたって、虹が出れば自然に周りの人と自然に喜べる。ひとりで黙々と作業をするのもいい。アートって一人の世界に入り込むのが愉快なわけだしね。そして共有するというのは、誰だってかなりの勇気だと思うのです。「たまさんも毎日ひとりで土をこねているのよ」と話すとへえ!?という顔のあとホッとした目。忘れません。

本当に青海の上にかかった七色の虹はすてきだった!
みんな、気らくに雨宿りをしよう。


(英国のドラマ「ハンク ちょっと特別なボクの日常」)

「ディスレクシア」の男の子ハンクが主人公の学園ドラマ。昨年2015年7月NHK海外ドラマ1~6話として紹介されました。日本語吹き替えで子どもにもどのようなことが不得手なのか分かりやすいドラマでした。


Cocciorino地球のかけら
工房コッチョリーノは器だけでなくこのようなプロジェクトも行っています。


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