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これは直したほうがいい!「自分の話に酔いやすい人」の3つの特徴

ごく最近、私自身の苦い経験を思い出しました。

きっかけは、およそ7年半も続いた朝の情報番組「あさチャン!」の最終回でのあるニュースを知ったこと。

番組の構成自体にも問題はあるわけですが、ゲスト出演された芸人さんのパフォーマンス時間が長すぎたことで、メインキャスターをつとめあげた夏目三久さんの番組最後のあいさつが尻切れとんぼになってしまったという残念なニュース。

仕事上での時間に対する徹底した意識と準備、また予想外の出来事が起きたときの臨機応変な対応がいかに重要であるかを改めて思い知らされました。

そして私の苦い経験とは、まさにそうした時間意識の徹底についてです。

20代半ばで講師の仕事を始めた当初、頂いた講師案件の中で研修時間を超えてしまった経験があります。

受講者の方たちは研修後に職場に戻られる人もいますし、役員の方の挨拶が続くなど、研修後も勤務時間は続いていることがほとんどです。

研修会場が貸会場などの場合もあり、延長時間によって経費が増えてしまう可能性も否めませんので、講師が研修終了時間を守ることは最低限のルールでもあります。

にもかかわらず、5分、10分と研修が延長してしまう・・・

恥ずかしながら当時の私には、時間意識と準備、さらには終了時間が迫っている中での臨機応変な対応力が全く足りなかったのです。

疲労困憊の受講者の方々に迷惑をかけたという事実。多くのご配慮があったのでしょうか、誰かにこっぴどく叱られたなどという経験はありませんでしたが、自分でも「時間内にできなかった」という強烈な悔しさがありました。

また、周囲にいた優秀な講師の先輩が「研修時間は守りましょうね」と、言ってくださったこともあって、時間を徹底することへの考え方や行動がガラリと変わっていったのでした。

自分自身の講師としての力量不足である一方で、「自分の話に酔いやすい」という側面もあったのでしょう。本当に恥ずかしいばかりです。

こういったことは仕事の場面だけでなく、プライベートでもありえることです。

ご自身が「自分は酔いやすいなぁ」と思える人はかなり客観性がある方だと思います。ただ、そう思われている人だけではなく・・・

「私の話は長い」「ついだらだら話してしまう」「話の長い人が身近にいてイラッとする」「わかりやすく話したい」「話の長い人を指導したい」と感じる方にも特に知ってほしいと感じている内容です。

それでは、そんな私の失敗経験や、その後に渡る経験から見えてきた以下のことを紹介します。

【自分の話に酔いやすい人の3つの特徴】

①自信過剰または楽観的

がゆえに、「みんなが話を聞いてくれている」「みんなが自分を許してくれるはず」などと自己中心的な考えがある。自信があることも楽観的なことも良い面は多々あるが、自分の思い込みで相手の心情を決めつけない客観性が必要。

会話では自分が語ることが好きで、一つの話が終わりかけても、「ねー」「そうそう」「だから」などと間を繋げながら話し続ける傾向がある。話しながら自分の話を正当化し、さらなる自信をつけて話し続けてしまう。

解決法としては、「○○さんはどう?」などと話を振る行動を起こそう。

②他者への想像力が足りない

正しいことを伝えているという自負が強かったり、発言に対して深く考える習慣がなく、世の中の多様性や異質な考え方を前提とした発想が優先されないことが多い。

解決策としては、目の前の相手がどのような職業や経験値で、現状の環境はどうなのか、会話のニーズは何なのか、自分や話す内容への興味や関心度合いはどれほどか、身体的に疲れていないかなど、あらゆる情報を整理する。

想像力を駆使しながら質問をする(この時点でいったんは自分の話を終了できる)ことで、より情報をふるいにかけながら会話の中で活用する。

③時間感覚が鈍い

相手の時間を軽く見てしまう。「主婦には時間がある」「お客様には時間をたっぷりと使って会話をすべきだ」などというステレオタイプを取り外してみることが解決策の第一歩。

相手は本心で「この場を早く切り上げたい」と思いながらも、感じよく優雅な振る舞いで時間に余裕がありそうに見せられる人はたくさんいるという現実を知る必要がある。

以上です。

「自分の話に酔いやすい人」は、相手の時間だけでなく、「またこの人と話したいな」という気持ちまでもを奪ってしまいかねません。

一刻でも早く酔から覚めて、大切な人との会話でたくさんのチャンスを手繰り寄せてくださいますように。


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