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【アンテナショップオープン物語Vol.4】ぬくもり感じる清水焼の酒器を添えて…

アンテナショップオープンに向けて、清水焼とコラボして酒器を作っています。

一点一点手作業で作られた清水焼の伝統やぬくもりとともに、玉乃光の歴史や世界観を楽しんでもらいたいという想いから。

そんな酒器に対する想いを、今回はお話したいと思います。


そもそも酒器はなぜ大切なのか?

酒器といわれるとどんなものを思い浮かべますか?
また、種類はどのくらいあると思いますか?

一般的に使われているおちょこやとっくりの他にも、ぐい呑みや片口、ちろりなど様々な形があります。

また、陶器なのか、磁器なのか、グラスなのか、はたまた木なのかというような素材の違いや、飲み口が厚いのか薄いのかというような厚さの違いなど、酒器の種類は本当にたくさん。


もちろん、シーンによっての使い分けもありますが、実は素材や形、厚さによって、お酒の味わいが変わってくるんです。


例えば、薄くワイングラスのような酒器は、香りを感じやすいので、香り高い吟醸酒を飲む際に多く使われます。

対して、陶器や磁器などの焼き物は、味わいをよりまろやかに感じやすいので、米の味わいを活かしたお酒を味わうときや、燗酒をゆったりに味わうときに最適といわれています。


玉乃光は色んな種類の日本酒を造っていますが、比較的燗に合うお酒が多いのが特徴。

また、玉乃光のお酒は、香り高い吟醸酒を指す「香り吟醸」と対比され、ふんわりとした米の甘みを舌で楽しめる「味吟醸」と呼ばれたりすることもあります。

したがって、玉乃光のお酒の味わいを最大限に味わっていただくためには、飲み口が厚く丸みを感じる焼き物との相性が抜群。

そういった考えから同じ京都の伝統産業である清水焼とタイアップして、酒器を作りたいという想いが、強くなりました。

また、清水焼は同じ京都の伝統産業。
一緒に京都の伝統産業を盛り上げていきたいな。という気持ちが強いんです。


日常に寄り添うぬくもりを

ただ、あまりにも酒器に対するこだわりを強く押し出しすぎると、日本酒を楽しむことのハードルがさらに高くなってしまいます。

以前の記事でも書きましたが、玉乃光のアンテナショップの目標のひとつが、「日本酒のハードルを下げたい」ということ。


そのために玉乃光が届けなくてはいけないのは、もっと日常に馴染むような日本酒の楽しみ方。

一口めはお酒が主役でも、そこからはむしろお酒を肴にして、友人、家族、恋人、大切な人たちの会話を味わってほしい。

そんな想いを大切にしながら玉乃光の日本酒を届ける方法を日々考えています。


そのためには、工場で作られたような無機質で真っ白なおちょこじゃなく、職人さんが一点一点想いを込めた人のぬくもりが添えられることで、日常の大切な空間をあたたかく彩ることができると思うのです。


見た目は洗練されているのに、華やかさや、きらびやかさは控えめで、食卓に馴染むデザイン。

でも、珍しい形や色合いで、何だか人に見せたくなっちゃう誇らしさ。

毎日使いたくなる機能性がありながらも、工業的ではない伝統を感じる一点もの。

そして、何より玉乃光らしい丸みと光。

玉乃光のお酒で、一人でも多くの人のいい時間を造りたい。そんな想いを込めた酒器を作りたい。


実は、それってお茶の世界にヒントがあるんじゃないかって思うんです。とっくりが食卓に並ぶ家庭はほとんどないと思います。

でも茶器をもってるお家は多いですよね。急須とか湯呑みとか。茶器のように食卓に馴染む酒器を作りたい。

清水焼の窯元様と絶賛開発中です!
期待していてくださいね。

清水焼の酒器は、もちろんアンテナショップでお酒を提供する際に使用しますが、気に入ってもらえたら物販コーナーでも購入してもらえる形にしております。

そんなときにあまりにも敷居が高すぎる酒器だと、なかなか日常に取り入れるのが難しくなります。


購入して家に持ち帰ってからも、普段の食事や晩酌に気軽に取り入れられて、でも、伝統的な良い酒器のぬくもりと共にお酒を味わいながら想いに浸れる。

そんな風に日常に寄り添える酒器を目指しております。

京都の伝統工芸の歴史を感じてもらいつつ、玉乃光のお酒を味わって欲しい。是非、アンテナショップにお立ち寄り頂き、色んな想いに浸りに来てください!

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