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オーガニックと正面から向き合っていきたい

玉乃光はオーガニックに力をいれています。

日本初の有機JAS認証を日本酒で取得して一年が経ちました。玉乃光は7年ほど前からオーガニック栽培のお米を使った商品化を進めてきました。「純米吟醸GREEN」というお酒です。そして、ちょうど一年前の2022年10月1日に日本酒にも有機JASマークを表示することが可能になり、その第一号として有機JAS認証を取得しました。それ以前から、アメリカやヨーロッパの認証は取得していたのですが、日本の有機JAS認証はこの時が始まりです。

玉乃光は、純米酒にこだわり、お米にこだわってきました。戦後純米酒の復活に尽力してきた歴史もあります。そんな玉乃光の次の取り組みとして、オーガニックに力を入れているんです。純米酒その先へ。

全国各地の農家さんにオーガニック栽培をお願いして周り、今では5名の農家さんがオーガニック酒米を作ってくれています。毎年農家さんのところにまわってお話を聞くのですが、その都度考えさせられることがあります。


オーガニック農家さんを訪れました。

オーガニック農家さんのところに、圃場の状況の確認と、ご挨拶に行ってきましたときのお話。農家さんにオーガニックの何が一番大変か聞いてみました。草が生えないようにするのはもちろん大変。そして、害虫や病気になったらもっと大変。このあたりはよく聞くお話です。

でも一番辛いのは、病気になった時に農薬を使って治してあげられないことなんですって。子供が熱が出て苦しんでることをイメージして欲しいと。薬をあげたら楽になることは分かってるのに、それでもあげないのって辛いですよね。でも薬に頼らないことでより強い体をつくる。薬に頼らなくても生きていける体をつくる。それがオーガニックなんですと。

オーガニックに正面から向き合っていきたい。

オーガニックだからといって、妄信的になるのはよくない。きちんと考えて正面から向き合わないといけないと思っています。オーガニックをやればそれだけで環境にいいわけじゃないし、消費者がハッピーになるわけでもない。

オーガニックは必ずしもいいことばかりではありません。コストの問題や、品質の問題がある。もしかしたら、完全無農薬よりも、減農薬の方がいいのかもしれない。体に害がない範囲の農薬を使って効率的に生産した方がいいかもしれない。

オーガニック認証マークも表示しない方がいいのかもしれない。オーガニック認証マークを見ることで、購入意欲が高まる人もいれば、嗜好品としてのラグジュアリー感がなくなるので、購入意欲が下がる人もいる。

オーガニックとはあくまでもサステナブルな社会を作るための、一つのプロセスです。サステナブルな社会を作る必要があるということは、現代の地球に生きる人間として重要な課題であることは間違いない。その中で、オーガニックが、どの程度必要なのかをきちんと考えたいと思います。

農家さんと話をしていると、オーガニックのリアルな現実が見えてくる。未来の社会のために今私たちがやるべきことを、バランスよく考えていくことがサステナブルな社会のためには大切だろうなと思います。

玉乃光はオーガニックに正面から向き合っていきます。


【運営会社】
■玉乃光酒造 https://www.tamanohikari.co.jp
■京伝びと http://kyodenbito.co.jp/
【ブランド】
■禅利 https://www.zenrikyoto.com/
■叶芽 https://kaname.salon/
【玉乃光酒造 酒かす副社長 羽場洋介】
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