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台湾で日本酒を飲んでもらいたい。

台湾出張に行ってきました。

台湾への輸出を増やしたくて、台湾に行ってきました。日本酒の台湾への輸出が伸びたのは最近の話です。2005年ではたったの6億円。それが2022年で22億円。世界の輸出金額が475億円なので、世界全体の5%。ランキングとしては2022年で、中国、アメリカ、香港、韓国、シンガポールに次ぐ6位です。

台湾は世界的にも日本酒の重要な輸出先なんですが、実は玉乃光としてはすごく少ないんです。というわけで台湾をテコ入れしていきたいなと思っています。


台湾の日本酒事情

台湾は世界的も数少ない量販店で日本酒が売れる国です。ほとんどの国では和食レストランで日本酒を飲むことが多いのですが、台湾では普通にスーパーで買えます。日系でなくても置いてあるんです。

台湾資本のスーパーの日本酒棚

この写真は台湾資本のスーパーの日本酒棚です。瓶の数が多い方の写真は台湾で有名なスーパーの日本酒棚。すごいですよね。日本より充実しているかもしれない。すごい競争です。

ただ、日本で売っている日本酒とはブランドが違う。よくよく裏ラベルを見ると、知っている蔵元なんですが、商品は日本では見ないものが多い。そして流行りの日本酒が多いですね。

シティスーパーの日本酒棚

この写真は玉乃光を置いてくれているシティスーパーの写真。ほぼ獺祭と、久保田です。その中に一本だけ玉乃光を置いてくれています。

価格はというとだいたい、日本で1,000円で売ってるものは、台湾でも1,000元で売っているというイメージです。ただ、1,000元=4,500円なので、やはり高いですよね。

台湾はなぜ親日なのか

台湾は親日の国なので、日本人が過ごしやすい国です。でも、歴史的には日本が侵略した過去があるのにどうして親日なのか気になって、現地の人にいろいろと聞いてみたんですよ。

そしたら、こういう理由でした。

日清戦争で勝利した日本は、台湾を日本に併合し、第二次世界大戦の終結までの50年間、台湾は日本の領土でした。その間に日本は台湾を日本にするために日本語の教育をはじめ、社会インフラを整え、台湾の近代化の基礎を築きました。

第二次世界大戦の後、中国での内戦に敗れた国民党の蒋介石が台湾を第二の中国としますが、その間戒厳令が引かれ政治活動や言論の自由は厳しく制限され、国民党の汚職や利権の独占でめちゃくちゃになりました。その戒厳令が解除されたのが1987年。結構最近ですよね。

その結果、台湾の人の感情として芽生えたのは、日本は良かった。っていうことらしいんです。そもそも占領されていたわけなので、必ずしもよく思っていない人もいると思います。それでも、近代化の基礎を築いてくれたし、中国の国民党より遥かにマシというわけですね。年配の方に日本語を話せる方が多いのはそういう理由です。年配の方はみんな日本酒=燗酒らしいですよ。まさに日本人です。

中華料理と一緒に日本酒を飲んでもらいたい

ここまでの話をまとめると、台湾は親日ということもあり、たくさんの蔵元が進出しており、日本の流行がそのまま反映されています。獺祭、久保田が圧倒的。その他、フルーティな日本酒が人気です。

現地のインポーターに玉乃光のお酒を飲んでもらったんですが、台湾の人気の酒質ではないとのことでした。ただ、プロ受けはするということと、中国料理に合うということを言われました。もしかしたら、中国料理店が新たな市場にできるかもしれない。もちろんハードルは高いですが。

ほとんどの国で日本酒は日本料理店でしか売れていない中、もし中国料理店に売ることができたらそれはすごいことですよ。市場がでかい。

台湾はすごくいい国です。台湾の中華料理店で日本酒を飲んでもらえたら嬉しいな。


【運営会社】
■玉乃光酒造 https://www.tamanohikari.co.jp
■京伝びと http://kyodenbito.co.jp/
【ブランド】
■禅利 https://www.zenrikyoto.com/
■叶芽 https://kaname.salon/
【玉乃光酒造 第14代蔵元 羽場洋介】
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