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オーガニックは楽しい!

岡山県のオーガニック農家さんを訪問しました。

岡山県にオーガニック雄町の圃場を見に行ってきました。写真は農家さんと販売会社の人達と一緒にとったもので、背景に写っている広大な田んぼがすべてオーガニック雄町です。岡山県では3名の農家さんが作ってくれています。

農家さんとお話をしていて、オーガニックって面白いなーと思いました。今年の雄町の出来は上々らしく、例年よりかなり良さそうとのこと。とくに昨年は台風で大変なことになったので、それに比べればかなりいいできだと。

そして、オーガニック雄町はどうかというと、慣行※よりむしろオーガニックの方がいいんですって。慣行の方は早く育ちすぎてしまったようで、すぐにでも全部刈らないといけないくらいらしいんですが、オーガニックの方はゆっくりきちんと育ってると。慣行の米からは「今すぐ刈ってくれ」という声が聞こえるらしいですよ。農家さんがみんな「うんうん」と頷いていました。その声はみんな聞こえるらしいです。
※慣行=有機栽培ではなく、通常の栽培方法のこと。

オーガニックの経験値が積み上がってきた。

オーガニックを始めたころは、
やってられるかー!
どうすればいいねん!
みたいな怒号をよく聞いていたんですが、今はもうみなさんだいぶ慣れてきたみたいで、余裕すら感じられます。オーガニックの場合は、植えてしまえば、草さえ生えなければあとはやることがほとんどないのでむしろ楽だと。ただ、草が生えてしまったら終わりなので、田植えのときに草が生えないような準備をできるかどうかが勝負ということでした。

昨年までの草の種が残っていたり、田植え直前の水の張り方や土の混ぜ方を間違うと、草だらけになると。あとジャンボタニシ。こいつは稲を食べちゃうので、本来は害虫なんですが、絶妙のタイミングで繁殖させると、稲を食べずに草だけ食べるんですって。「私にとってはジャンボタニシは益虫です。」とのことでした。

今ではみなさんすっかりオーガニック栽培のプロですね。やり方によっては、栽培する上でも慣行よりすぐれた部分があるというのがいいですね。

オーガニックのお酒とは何かを考え続けたい。

あとは、我々酒造りの方ですね。来年5月に玉乃光のオーガニックGREENの製造がありますが、今年はさらに磨きをかけたい。

農家さんたちが言っていました。オーガニックのいいところの一つは、自分たちの米がどの酒蔵にいって、どの商品になっているのかが分かるのが嬉しいと。

他の米はよその農家さんと混ざってしまうし、どこに行ってるのかも分からないので、納品したら終わりだけど、オーガニックは納品した後も楽しみ。

米造りと商品が紐つくということは、商品の売上がそのまま農家さんの売上に紐つくということです。商品の品質がそのまま農家さんの満足度に紐つくということです。責任重大ですね。農家さんの期待に応えられるようなお酒造りをしなければならない。身が引き締まるとともに、それが楽しくて仕方がない。

オーガニックは楽しい!
やっぱりみんなで一緒になってやれるのって楽しいですよね。特にオーガニックの場合は消費者も仲間なので。消費者のサステナブルな意識があってこその世界ですから。

農家も、酒屋も、酒蔵も、流通も、消費者もみんなで作り上げる世界。
それがオーガニックですね。

オーガニックは楽しい!


【運営会社】
■玉乃光酒造 https://www.tamanohikari.co.jp
■京伝びと http://kyodenbito.co.jp/

【ブランド】
■禅利 https://www.zenrikyoto.com/
■叶芽 https://kaname.salon/

【玉乃光酒造 酒かす副社長 羽場洋介】
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