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熊野速玉大社の御神木の赤ちゃんを頂きました。

熊野速玉大社に新酒を奉納してきました

玉乃光の酒銘は和歌山県にある熊野速玉大社の宮司様に命名していただきました。350年前のことです。私は第14代の蔵元ですが、初代が命名して頂いたそうです。

主神であるイザナギノミコトとイザナミノミコトの御霊が映えるよう、つまり「御霊の光を映して輝くように」という願いを込めて、「玉が光るお酒」という名前が付けられました。

人の「手」を尽くして、「醸す」という人智を超えた目に見えぬ力に感謝する。そうした自然への畏怖の想いも、酒銘に息づいています。玉乃光という、とてもシンプルな言葉なんですが、すごく深い意味が込められています。

そんな熊野速玉大社に、新酒ができる季節には、今年の酒造りのご報告と日頃の感謝をお伝えしに、そして今年の酒造りが事故なく安全に終われるように祈願しにいくのが私の毎年の役目です。今年も、熊野速玉大社まで行ってきました。

新酒を奉納してきました


樹齢1000年を超える御神木

熊野速玉大社には梛の木のご神木があります。樹齢が1,000年を超えており、圧倒的な存在感です。屋久杉をはじめ、ここまで大きく、長い時間をかけて育ったご神木がただの木であるわけがありません。すべての木がこのように大きくなるわけではなく、何らか意味があってご神木になったんだろうなと思います。

梛は葉脈が縦にしか走っていないので、縦にひっぱるとちぎれにくいという性質があります。そのことから、縁がきれない、ご縁を結ぶという縁起の良い木と言われています。 男女のご縁を結ぶ良縁祈願、縁結びのほかにも夫婦円満、親子の絆、人と人との良き出会い、良いお仕事との巡り合わせなどすべての運が開けることもご縁です。

この度、玉乃光という酒銘を頂いたご縁のある熊野速玉大社のご神木。その赤ちゃんを頂戴することになりました。玉乃光の日本酒も、梛の木のように、ご縁をつないでいくような役割を果たしたいと思っています。玉乃光のお酒を一緒に飲むことで、ご縁がつながる。そんな想いでいるものですから、私たち玉乃光酒造の蔵内でもご神木を育てようと思ったのです。

梛の御神木


世代を越えてやっていかないといけないこと

ご神木の赤ちゃんはだいたい3年くらいたったものだとのことです。これからさらに3年くらい鉢で育てて、ようやく根が張り、地植えができるようになる。最終的に立派な一人前の木になるには50年はかかるとのことでした。

ということは、私の代だけでは、この木を一人前に育てることはできないということです。宮司様は世界がこんなご時世の中、世界平和を梛の木に祈願なされたそうです。この梛の木を世代を超えて育てていくことで、一人で多くの人が世界平和を意識していくことができるのなら、そんな素敵な話はないですよね。

玉乃光が350年間脈々と日本酒の伝統を守り続けてきたように、梛の木も次の400年に向けて、世代を超えてつないでいこうと思います。

梛の木の赤ちゃん



【運営会社】
■玉乃光酒造 https://www.tamanohikari.co.jp
■京伝びと http://kyodenbito.co.jp/

【ブランド】
■禅利 https://www.zenrikyoto.com/
■叶芽 https://kaname.salon/

【玉乃光酒造 第14代蔵元 羽場洋介】
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