【アンテナショップ物語 Vol.6】 酒粕を日常に。酒粕が入って始めて完成する本当の意味での「酒粕料理」
3/1にオープンするアンテナショップ「純米酒粕玉乃光」。
そのメインテーマでもあるのが、「酒粕を日常に」というものです。
酒粕好きの方だけでなく、酒粕に普段から馴染みがない方に酒粕の美味しさに気付いてもらいたい。
そして、酒粕がもっと身近で日常的なものになってほしい。
そんな思いから「酒粕を日常に」というメッセージを胸にブランド作りをしてきました。
そんな酒粕を使った商品を2回に分けて、紹介していきたいと思います。
今回は、飲食ブースで提供する酒粕料理についてです。
酒粕が入って完成する本当の意味での「酒粕料理」
酒粕の料理と言われるとどんなお料理を思い浮かべるでしょうか?
そんな質問をすると、多くの人が「粕汁」と答えてくれます。
ただ、粕汁においての酒粕は、あくまでも調味料。
さらに言うと、酒粕が好きな方が酒粕の味をダイレクトに感じたいときに食べるメニューです。
だから酒粕が苦手な人からすると。あまり手を出してみようと思えない。
じゃあ酒粕の他の用途を考えようとしても、やはり何か別の料理に+αとして酒粕を足すというような、あくまでも調味料としての使い道が多くなってしまいます。
そうなってくると、酒粕に馴染みが無い人たちからすると、
「酒粕を入れなくても完成して美味しいものなのに、酒粕を入れるの?」
ということになってしまいかねない。。。
だから、酒粕になかなか手を出してみたいと思えない。
そうして、なかなか酒粕に馴染みが深くならないんだと思うんです。
われわれ玉乃光が「酒粕を日常に」していくために、酒粕に馴染みがない人にこそ美味しいと思ってもらえる料理を提供したい。
そのためには、
調味料としての酒粕ではなく、
酒粕の味だけがやたらと主張してくるような料理ではなく、
酒粕を入れることで始めて味が完成するような、
美味しさの理由が「酒粕だった」なんて気が付かないくらいの、
本当の意味での「酒粕料理」を作りたい。
そんな考えをもとに、今回の飲食ブースで提供するお料理の開発を進めてきました。
酒粕料理のラインナップ一例
飲食ブースでは、上記のような思いをぶらすことなく辿り着いたお料理が数多く揃っています。
例えば、今回のメイン料理である酒粕おでんや、酒のアテの酒粕クリームチーズ。
これらのお料理は、酒粕を+αで足したわけではなく、酒粕が入ってこそ始めて完成する味になっています。
「おでん」の酒粕味、「クリームチーズ」の酒粕味ではなく、
あくまでも、「酒粕おでん」「酒粕クリームチーズ」としてしか成立しないお料理。
いい意味で酒粕感が無く、他の素材と組み合わさることで、両方の美味しさが引き出されたお料理。
本当の意味での「酒粕料理」としてのふさわしい着地点になったと思います。
また、酒粕料理=粕汁だけ、という常識を払拭するために、あえて粕汁を常設メニューから外すことも考えています。
粕汁の酒粕ではなく、やはり本当の意味での酒粕料理をしっかりと楽しんでほしいから。
常設メニューではなく、寒い時期や年始などの限定メニューとしては置く予定ですが、いらっしゃる際は是非、酒粕料理を楽しんでいってください。
酒粕初心者から生粋の酒粕好きさんも楽しめる設計に
ここまで読んで、
「いやいや、私は生粋の酒粕好きなんだ。酒粕感をダイレクトに味わいたい!」
そう思った方もご安心ください。
もちろん、酒粕好きさん向けに酒粕の味をダイレクトに楽しめるメニューも多数用意しております。
おすすめは、「焼き酒粕の昆布締め」。
ただ焼いた酒粕の香ばしさと昆布の香りを一緒に楽しんでいただけます。
そして、メニュー表に「酒粕度」の表示も検討中。
この料理は酒粕感が強め、この料理は酒粕感がマイルドというのが視覚的に分かるような設計を考えているので、どんな方にも楽しんでいただけると思います。
その他酒粕以外にも、湯葉や生麩田楽、京野菜などの京料理も提供予定。
京都らしさを感じつつ、玉乃光の酒粕料理をお楽しみください。
玉乃光の酒粕を使ってくれるお店が増えてほしい
ここまでゆったりと酒粕料理を楽しんでいただける飲食店としての一面を紹介してきました。
ただ、われわれが作り上げないといけないのは酒粕料理店ではなく、あくまでも玉乃光の純米酒粕を広めるためのアンテナショップ。
自分たちのお店で提供するお料理としてだけじゃなく、色んなお店や企業に玉乃光の酒粕を使っていただきたいと思っています。
今回の酒粕料理の開発も京都の飲食店さんに協力していただきました。
今後も、機会があれば京都の飲食店とタイアップなどしながら、どんどん酒粕料理を使っていただけるお店が増えていけばなと思っております。
そのために、まずは色んな方に食べていただいて、色んな意見を聴けたらと思っておりますので、是非3/1オープンのアンテナショップ「純米酒粕玉乃光」遊びに来てください!
酒粕市場をつくりたい。
酒粕を、日常に。
そして、酒粕を食文化にしたい。
次回は、物販ブースで販売する酒粕やスイーツ・加工品についてご紹介したいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?