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こうしてHPリニューアル作業は迷走した(2)(改題)

この先の迷走の原因をご理解していただくために、少し自己紹介をいたします。

たまのお法律事務所は弁護士の中野正博(以下「私」といいます。)の個人事務所です。
事務所名は大学時代の友人の国文学の教授に考えて貰ったものです。

私は、20年位前に、一時期ERPのコンサルタントをしていたことがあり、客先で3件ほど導入プロジェクトを担当したこともあります。しかし、元々は銀行員(主に、マネーマーケットの仕事)から一般事業会社の財務の仕事をしていた者で、システムに詳しいわけではなく、プログラミング経験もありません。

当時は、ERPパッケージもそれほど一般的ではなく、プロジェクト数も未だ少ない状況でした。私もSAP社の当時のR/3のコンサルタント候補ということでシステム会社に採用され、入社後、R/3の認定コンサルタントの資格を取得させてもらったのですが、R/3のプロジェクトを受注できず、MRPに特徴のある小ぶりの米国のERPパッケージの導入プロジェクトに駆り出されることとなりました。そのパッケージは当時はマイナーだったこともあり、わざわざ導入事例をオーストラリアまで見学に行き、国内で外資系の企業の導入プロジェクトを3社ほど担当しました。

当時のERPの導入メソドロジーとしては、SAP社のASAPが代表的なもので、それまでの主流であったウォーターフォール型開発ではなく、スパイラル型開発を採用し、小規模なプロトタイプから少しずつ機能を拡張していくべきとされていました。そして、コンサルタントの重大な任務は、クライアントの現状業務とシステムの業務フローの間のフィット・ギャップを最初におこない、ギャップ部分の業務に関しては、現状のフローをシステム内の標準業務フローに合わせるよう説得するというものでした。極力アドオンあるいはモディファイのシステム開発をおこなわないことがプロジェクトの成功の秘訣と考えられている節もありました。

そのようなシステム開発の考え方が知らず知らずのうちに残っていたことから、ホームページのリニューアルに関してもスパイラル型で開発しようと考えてしまったのだと思います。
ところが、問題は、自分で開発することから、仕様書など文書化することなく、頭の中のイメージだけを頼りに開発を始めて行ったことでした。
これが、完成形を特定することが出来ず、ホームページリニューアルを迷走させることに繋がっていったわけです。

ホームページリニューアル当時は、レンタルサーバーはS社のものを使っており(現在も別のサイト用には使用しています)、ホームページは制作会社が作成したものがブラックボックス化していたのですが、ブログ作成機能も付いており、どうやら、ワードプレスで作成されていたようです。
そのような状況下で、1年ほど前にホームページのリニューアル作業の迷走が始まることとなりました・・・(続く)


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