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全くの運動音痴&球団名もロクに知らなかった人が野球にズブズブハマった話(前編)

2023年残り2ヶ月くらいあるが今年の1番の収穫は、おそらく
野球の面白さに気づいたことだったと思う。

スポーツ観戦にさほど興味はなく、ルールも球団名も全く知らない野球にハマり、推し球団を見つけ、シーズンで10試合観に行くまでになった経緯を今回は話したいと思う。

野球にハマったきっかけ

今年初頭にWBCが開催されていたのは記憶に残っている方も多いだろう。
普段はこういったスポーツの国際試合がテレビで放映されても無視していたのだが、あまりにも盛り上がっていたものだからどれだけ面白いんだ?!と気になって見ていた。
ルールもわからないわ、長いわ・・ナニコレ?!状態だったが、ダルビッシュ有投手・大谷翔平選手など全く野球知らない私でも知っている選手が皆仲間であることと、同郷・同い年の選手が華々しくはないもののファインプレーをしている姿に心打たれ、ルールはわからないが(とにかくグローブを持っている人に打ったボールが取られなければいい、くらいの感覚)その選手がベストを尽くしてくれたらいいなと思いながら結局3戦見て、優勝の瞬間に立ち会えた時に気分が高揚したのを覚えている。
・同い年の選手がベテラン寄りのポジションでコツコツ活躍している姿
・ひとりがミスしてしまったとしても他の人がカバーする、もしくは守備で挽回できるチャンスがあるという風潮
・何といっても、相手の空振り三振と自分の応援しているチームのホームランの気持ち良さ

すっかり野球の面白さを知ってしまい、WBCが終わった直後にオープン戦を見に行こうと心に決めたのであった。


アラサー初の野球観戦・推し球団の発見

WBC後初の自分の休みには
場所に最も馴染みがあり、ミーハー心がくすぐられたため
東京ドーム(読売ジャイアンツ)のオープン戦を見に行くことになった。
アーティストのライブでしかいったことがない上、野球のルールが曖昧なままいくことをためらっていたが、訪れる人の服装などを見ると
自分の推し球団のTシャツや選手のユニフォーム・キーホルダーや缶バッジなどを球団グッズのカバンにつけている・・・アイドルのライブ参戦時と同じではないか!!!
WBC明け初の東京ドームでの試合だったということもあり私と同じ考えを持っている人も多かったのだろう、女性が想像の15倍いた。
そしてライブ時には全く気にならない食べ物の充実さ
選手プロデュースのグルメ含めとんでもない数の食べ物屋さん、これを座席で食べても怒られないルールに興奮してしまった。
また、東京ドームだけなのかもしれないが、ドーム内では球場内現金が使えないのも非常にいい取組だと思った。

ライブ会場で見るよりも何だか大きな空間に見えてそこで何万人(?)もの人が選手名を連呼したり、応援歌を歌う・・・完全にアイドル!
2023年から久しぶりに声出して応援しても良くなったこともありオープン戦にしては異様な盛り上がりだったそうだ。(隣にいた知らない方に教えてもらった)
応援歌の揃い方や昨年シーズンの状況をすぐ会話にできたり、ボールやストライクをすぐ反応できるオーディエンスに圧巻されっぱなしだった。
それよりもテレビで見るよりボールは速いし、高く上がったボールを涼しい顔でキャッチできるのがすごいなというのが感想だった。
野球の面白さは感じたものもどちらの球団にも肩入れができなかったため、東京ドーム以外での観戦をしながら気になる球団を決めていこうと思った。

その後1ヶ月後?くらいにアクセスの良い神宮球場へ。
つば九郎とWBCで知った村上選手の活躍に心を動かされた。
東京ドームにはなかった開放感と、球団特有(?)の傘を使ったパフォーマンスも面白くヤクルトスワローズファンになろうか?!と思ったが、たまたま近所にいたヤクルトファンと阪神ファンの民度があまりにも低く一気に萎えてしまった。
(それだけ?!という感じだが、12球団から推しを選ぶフェーズだったためシビアに切り捨てて行かなければならなかったため・・・ご容赦いただきたい。阪神を応援していたらリーグ優勝していたのだが(苦笑))

そしてまた1ヶ月半後。
仕事とその他諸々に追われていて野球観戦のことを忘れかけていた時に
東京ドームで千葉ロッテマリーンズの試合があることを知り、向かうことに。
東京ドームでパ・リーグの球団同士が戦う稀有な日で、千葉ロッテマリーンズのユニフォームがかっこいいなと思いちょっと心を動かされていた。
そんな中初めて「サヨナラ」というものを生で見て、「この球団を応援したい!」と思った。
この時点で半分の球団・2会場しか見ていなかったが、千葉ロッテマリーンズを贔屓に見てそこから他の球団に心惹かれたら推し変すればいいやくらいの感覚だった。

千葉ロッテマリーンズへの肩入れ・怒涛の観戦

推す!と決めてからのエンジンのかかり方は史上最速だったと思う。
過去の経験から「推しは推せるうちに推せ!」ということを痛いほど学んだ結果だろう。
また、アイドルとは違い、席があってお金さえ払えば実物に触れることができるのも非常に大きかったと思う。

2023年新入社員(ドラフト1位)のプロ初登板を見たり
一人でふらっと観戦に行ったり
ノーヒットノーランを見届けたり
ベルーナドームで熱中症と戦い
レギュラーシーズンホーム最終戦まで見届けていた。

シーズン中盤からハマり観戦した試合は4勝5敗だった。
しかも前半4勝→後半5敗。私の引きが悪いのではなく、特に8月後半から9月は非常に苦しんでいたように感じる。
残暑+6連戦が続き体力的にも厳しかったことと9月中旬の試合にたくさん出ている選手の体調不良(特例抹消)が相次ぎ、6球団中2位だったのが4位になっていた。
ちょうど私も同時期にインフルエンザとコロナを併発したので実質私も千葉ロッテマリーンズの一員である。

写真撮影の技術の低さ(苦笑)

クライマックスシリーズ(シーズンの先にある上位3球団が優勝を目指して鎬を削る)に行けるのか?行ったとしても満身創痍でどうしようもないのでは?と不安があり
正直なところ「どうせ今年のオリックス(15ゲーム以上離してリーグ優勝は確定していた)には勝てないし、無理しすぎて怪我するくらいなら早めに休暇を取り、次シーズンで頑張れば良い」と思っていた。
2位から4位までがズルズルもつれこみ、シーズン最終日まで順位が確定しない面白すぎる展開になっていた。今年どハマりした自分のセンスの良さは人生で1番輝いていたと思う。

しかし10月に入った途端ナイスプレー連発。特例抹消にならず代わりにスタメンに選ばれた選手の努力が大きく花開き次のシーズンの楽しみも増えた。また、体調不良で欠場しなかった選手もいい意味でリフレッシュできたのか、8月末から9月は何だったのかというくらいに爆発していた。
「夏休み最終日のブーストの掛け方」という表現が本当にしっくり来た。考えた人が素敵すぎる・・・!

そして運命の最終決戦日。
12年ぶりに東北新幹線に乗り、仙台へと向かったのだが悪天候で試合中止となり、最終決戦が1日伸びた。
泣く泣く仙台観光を楽しみ、帰路につき、次の日は仕事を早々に切り上げてテレビで試合の行末を見守っていた。

開幕先発投手が中5日(1試合で100球以上投げることと、試合の流れを大きく作る役割もあり、中5日で登板というのはかなり過酷だということは野球に出会わなければ一生知ることもなかっただろう)で大丈夫か・・?と不安は杞憂に終わり、シーズン1のピッチング。
2位に返り咲き(4位とのゲーム差は1.5ゲームという脅威の詰まり方)、クライマックスシリーズ進出をかけて、ZOZOマリンスタジアムで激闘を繰り広げるのであった。


個人的・野球の面白さ

ルールも全く知らない状態からシーズン期間9回も観戦に行くくらいハマった理由は、ただ一つ。野球が面白かったからだ。
野球なんて時間決まっていないから長いし・・・誰が誰だかわからないし、
試合中の盛り上がりなんて恐怖でしかない、と思っていた。

①簡単に点が取れない

野球は確かにサクサクボールを投げて打ってすぐ点に繋がらない。
打ったボールを9人の敵に取られてはいけないし、掻い潜っても全力で走って4つのベースを踏まなくてはいけない。4つベースを踏んでやっと1点・・。
入試のように重たい1点である。いや、入試だったら捨てるレベルの難問を常に解き続けなくてはならないのでいかに大変か・・・。
全部ホームランだったらダッシュする必要はないが、いかんせん投手もプロのためそう簡単にホームランを打たせてはくれない。実際のデータ数値はわからないが、体感としては守備を掻い潜ったうちの50%はひとつ目の待機場所まで走るレベルだ。
自分がいい動きをしていても、他の人が打てないことでベースに走ることもできない状況が続いたりする。そう考えると1点取ることはほとんど奇跡に近い。
3つ目のベースから4つ目のベースを踏む瞬間で全ての疲れが吹っ飛ぶし、自分のことのように嬉しくなる。
一方、敵が同じことをすると躓いたりしてくれないものか?と思ってしまう。

1回の攻撃で相手のアウトを3回(ストライクを3回取るもしくは打ったボールを相手に気持ちよくキャッチされる)取るため、みんなヒットを打つと攻撃の時間が長くなる。しかも制限時間はないので、1球投げるのに1分かけても良い。これが両チーム最低9回あるので非常に長く感じる。合間にグラウンドの整備もあるから仕方ないのだが。
私が観た中で1番短い試合はノーヒットノーラン(誰も相手の打者がヒットを打たず、ベースに走らなかった)の試合で、それでも2時間。
1番長い試合は9回で決着がつかず10回までいった時は4時間かかっていた。
しかし、先述したサヨナラ展開もあり最後のアウト1つ取るまで勝敗が簡単に決まられないのが最大の醍醐味であり、時と場合によってはストレスになり得る。次の予定があるときには観ないことをオススメする。


②役割が非常に明確、愛着さえ持てば選手の後ろ姿

初見の印象は守備9人(投手含む)もいて多いし、投手も先発には試合の半分以上投げさせて残りは1イニングずつなんて随分楽だなと思っていた。

しかし、守備は9人で何故かちょうど良い。9人というルールを作った人に最大の敬意を評したい。
10人だと余裕があって選手の気が緩みそうだし、8人だと誰かすごい頑張らないといけなくなるだろう。
センターやショートの守備の出番が多いようにも感じるが、ファーストがガバガバだと最初のベースまで走らせ放題(投手がベースカバーに入ることもあるが、毎回投手に走らせたら負担がかかって仕方ない)、サード・セカンドが仕事を放棄すると毎回長距離走ることができるため点が簡単に入り面白くなくなる。
会社(弊社だけかもしれないが)と違うのは、自分の守備範囲はもちろんのこと、よその守備範囲もそれなりにカバーする力が求められていることだ。
例)センターが間に合わない場合、ショートやセカンドが後ろに下がったりライトやレフトが横に移動してカバーする
自分の業務の範囲外のことをかじり全体の仕事の線を作ろうと努めると
余計なことをするなと叱責される弊社と全く逆のことが求められており、それが個人的には野球の守備の格好良さと面白さだと思っている。

1試合で最低でも9人、多い時は15人くらい出てきて覚えられない・・と私も思っていたが、6試合見ればある程度把握できるようになるし、1ヶ月もあればルールも自然と把握できるだろう。相当スポーツ観戦に疎い私ですら2ヶ月くらいで覚えたので普通の人はその半分あれば大丈夫なはずだ。
余談だが、コロナウイルスに観戦し、自宅待機を余儀なくされて野球観戦しかやることがなかったため千葉ロッテマリーンズ含め敵チームのメンバーもよくわかるようになっていた。この休暇は大きかった。

3ヶ月もすれば誕生日・出身高校や経歴・直近の打席内容まで早口で話すことができるようになっていた。観戦初心者の時は信じられない情報量だ・・と思っていたが、好きなものは勝手に情報が入ってストックされることを実感した。
打率まで何も見ずにいえていれば、本当に野球好きであることと数字に滅法強い人であることがわかるだろう。

何を撮ろうとしたのかがさっぱりわからない

③応援はもはやアイドルのライブ

野球を敬遠するひとつの理由に応援の熱量があった。自分の好きな球団の選手を応援しているだけならまだしも相手選手に野次を飛ばしたり、風船や指笛・ジャンプも怖いと思っていた。
千葉ロッテマリーンズの応援は恐ろしいくらい声が大きいが嫌悪感は全くない。理由としては皆どこかで事前練習してきたの?というくらい揃っていることと、応援歌(アイドルでいう持ち曲)が歌っていて気持ちいいからだ。

各球団、ホーム・ビジター関わらず応援団長のような方がいて(この辺りは全く私もわかっていない)その方に合わせてリズムを取れば何故か揃う。
人類皆オタクとはまさにこのことだと思っている。
応援歌なんて恥ずかしすぎると敬遠していたが、ZOZOマリンスタジアムではご丁寧にレフト側のビジョンに応援歌の字幕がつくので初心者に優しい。
試合が盛り上がると何故か勝手に口が動き歌っている自分がいる。一種の洗脳と言っても否定できない。でもよく考えていただきたい。好きなアイドル・アーティストのライブに行くと体が勝手に動いたり口ずさまないだろうか?それと一緒である。

選手着用のユニフォームをはじめ各球団アパレル類が非常に充実しており
特に千葉ロッテマリーンズは普通にこれを着て遊ぶに行けるくらいのシンプルだけど可愛いデザインが多いので球場に足を運んだらぜひ購入して欲しい。
※ダイレクトマーケティング

ユニフォームは1着税込9,900円(キャプテンは+1,500円)といきなり買うには非常にハードルが高いので最初は違うもの(個人的には帽子)から手を出すことをオススメする。
あとはフェイスタオルがあると良い。汗を拭う役割はもちろんのこと、ZOZ Oマリンスタジアムではタオルを使ったパフォーマンスがイニング間であるのであると楽しみが増えると思う。
選手の名前が大きく書いてあるのは私も抵抗があって持っていないが、文字がないタオルも、選手名がおしゃれに記載されたタオルもたくさん揃っているので買って損はないように感じる。家に帰ったら洗面所のタオルとして使えるだろう。


ここまで5,700文字越え・・・!
まだまだ話したいことがあるのでまた野球に関する記事を書いていきたい。


















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