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ジクアスLX点眼液3%の持続性

ジクアス点眼は1日6回、ジクアスLXは1日3回

 アレジオンLXのときは濃度を倍にして持続性を獲得しましたが、ジクアスは濃度はどちらも3%でそのままです。アレジオンとジクアスで製剤的な特徴が違うと思われるのでLXの名称の使い回しは紛らわしいですね。
 ジクアスLXの発売に際して、参天製薬のジクアスLX特設サイトでセミナーの動画が期間限定で公開されていました。その中で持続性獲得の製剤的な工夫として、ポリビニルピロリドン(PVP)による静電的な?ムチンの安定化がどうこうと説明されていました。聞き流していたので、正確な表現を覚えていませんが、だいたいそういう話だったと思います。

なんで薬効が持続する?

 どういうことなんでしょうね?ジクアスLXの審査資料を見てみましょう。

ジクアスLXの審査資料より

 PVPの黒塗りの部分は分子量などを表す記号が入っていると思われます。企業秘密や特許を含む内容なのでしょう。点眼液の粘度は高いようです。

 "使用前例量を超える"とあるので、ポビドンが多くて粘度がでているようです。また、"使用前例のない新添加剤である硝酸銀"ってなんでしょうね?持続性と関係ある?
 とりあえず製剤の特徴はこの2点のようです。高分子のPVPがムチンにどうやってくっつくのかは、論文か何か探してみないとわかりません。PVPにジクアホソルもくっついたりするのかな?

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