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さすらいの ノマドウォーカー

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2016年3月の記事一覧

さすらいのノマドウォーカー 28話

さすらいのノマドウォーカー 28話

思考が上滑りする。

深部へ掘り下げようとするとぬるんと躱され、スキップしながらてんでバラバラに逃げていく。

今日はだめだ。

情報が打ち込まれないまま無駄に立ち上げられた複数のソフト。もう真っ白な画面のプレッシャーに耐えらない。保存もせすにノートPCをシャットダウンした。

こんな時はプロが造りたもうた架空の世界にほしいままに翻弄されるのが得策だ。

鞄に入れっぱなしにしていた文庫本を取りだし

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さすらいのノマドウォーカー 27話

さすらいのノマドウォーカー 27話

ぐおおおおっ

獣の咆哮のような、戦士の雄叫びのような野太い声に安眠を破られた。

真っ先に視界に入ってきた不揃いな段ボールの塔。

ああ、シェアハウスの自分の部屋だ。

と、いうことは先ほどの雄々しい声は自分が発したのか?まったくどんな夢をみていたんだか…。

タオルケットにくるまったままで枕元に手を伸ばし、スマホをみる。

10時12分…

朝の?夜の?

窓が衣装ケースで塞がれた物置部屋兼自

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さすらいのノマドウォーカー 26話

さすらいのノマドウォーカー 26話

簡易応接室を設置できるほどスペースに余裕あるが予算オーバー、便利なミニキッチンがあるが駅まで徒歩25分、改装されたばかりで綺麗だが壁が薄くて雑音だらけ。

決め手に欠けた事務所選び。

優柔不断な質ではない。

しかし部長が冗談で口にした「営業所長」という役職名は、知らず知らずのうちに「自分の城」選びに、重圧として圧し掛かっていたのかもしれない。

引導を渡すなら、1階に美味しいカフェオレが飲める

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