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雪の残る鞍馬寺のケーブルカーに乗ってきた

戦闘前の山登りの1つ目。鞍馬寺に参拝したときの動きについてまとめておきます。

鞍馬寺山門。愛山費300円を納めて入山します

前々日の冷え込みからドサッと降った雪がしっかり残っていた鞍馬。これまで参拝したときは山門からケーブルカーで多宝塔まで上がり、本殿・奥の院とめぐって貴船へ抜けるパターンをとってきました。ところが、今回は奥の院と貴船を結ぶ参道が通行止めとなるほどの積雪となっているそうで、鞍馬駅からの参道も通路によっては雪が残っていたり通行止めになっていたりする状況にあるという情報を受けて、足下の悪い参道で足を滑らせるリスクを減らすために徒歩で山道を登り、ケーブルカーで下りて戻るという選択を取りました。

ケーブルカーの山門のりばの前に設置している案内板

ケーブルカーは片道3分で約200mの道程。多宝塔から本殿へは少し歩きます。徒歩だと本殿まで健脚の人なら20分ほど、そうでない人なら休み休みで30分ほどかけて上るイメージです。
この日はさきの日ほどの冷え込みではないものの、吐息がしっかり白くなるほどの気温。時間によってはみぞれに近い雨もパラついており、まだまだ春は遠い雰囲気を醸していました。

本殿での参拝を終え、多宝塔のケーブルカーのりばに到着。運転間隔は20分毎で、山門発が0・20・40分発で、本殿に近い多宝塔発が5・25・45分発がこの日のパターン。時期によっては15分毎のパターンになることもありますし、利用者が多いときはさらに頻度が上がる日もあります。
登り下りともに所要時間2分が目安なので、上ってきたケーブルカーは降車客と乗車客を入れかえるとすぐ下りていくことになります。

乗車券は「御寄進票」と表記される

片道1回乗車で大人200円、小児100円。れっきとした公共交通機関として認可を受けている鉄道路線ですが、料金は「運賃」ではなく、寺院の施設管理や維持のために“寄付”しているものとして収受しているのが特徴といえます。このケーブルもお寺の施設の一部として考えられており、参道の登り下りに多大な負担がかかる参拝者のために設けている旨を、公式webページなどで掲げています。

1台の車両が単線の線路を上下する

軌道はゴムタイヤ式で、全線単線。1台の車両が単純に上下するスタイルです。車両の愛称(車号)は牛若號IV。4代目の車両ということになります。

路線名は鞍馬山鋼索鉄道。運営者は鞍馬寺。

1台の車体が上下する形態なので、軌道の下をおもりがすれ違うことでバランスを取るように動きます。しくみとしてはエレベータに近いと考えられます。

直線の軌道が山門と多宝塔を結ぶ

今回は利用者も少なかったので気兼ねなく乗れましたが、風光明媚な場所であるがゆえに気候が穏やかな時期は多くの参拝客が利用します。ケーブルカーに乗ることが目的となる場合は、今回のように参拝客が少ない日を選んで、ケーブルカーが必要である人の妨げにならないよう心がけたいものです。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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