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「勝つ」が蔵する言魂(ことだま)

2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は白星勢揃いの勝ちっぷりで日本代表が優勝の栄冠を勝ち取りました。

決勝戦の中継で解説していた松坂大輔さんの名言にもある「今日で自信が確信に変わりました」が、自分の中でもそう言えるものとなった瞬間でもありました。それは、

「勝つ」にまさる勝ち言葉はない。「負けない」なんて要らない。


という自身の考え方。かれこれ20年来、この考え方は現職においてはもとより、趣味の世界やプライベートでも揺るがないものになっています。今回のこのできごとが、それをさらに剛たるものとしてくれたように思います。

「勝つ」にこだわる。「負け」を出さない。この世界観との出会いはそれこそ20年ほど前、闘将と呼ばれた星野仙一氏が阪神タイガースの監督に就任してシーズン2年目の2003年。キャンプインの時に出てきた「勝ちたいんや。勝ちたいねん」が出発点となって、当時のチームのキーワードとなるばかりか、リーグ優勝を果たしたその年の流行語にもノミネートされました。

その頃から、自分の中でも「勝ちに行く」「勝ちましょう」「価値ある勝ちをつかめ」などと「勝つ」ことを最前面に押し出した言動を燃料にしてきました。歳月を重ねるごとにリアルが強まる「勝ち」のエネルギー。もはや「負けたくない」や「負ける気がしない」を片隅で冷笑して割り切ることなど必然の流れになっていました。

だからこそ、今回のWBCもメンバーは「勝つ」ことを、しかも「チームで勝つ」ことを至上の目標として闘いに臨んでいることがよく伝わってきましたし、それがリーグ戦の全勝につながり、決勝リーグで先行されたとしても勝ちを手繰り寄せて、チームみんなの手でつかみとることができた。そういうものなのだと、改めて確信することができました。

今回の日本代表チームはこれで大団円。メンバーはそれぞれの立場に戻ってさらなる活躍を繰り広げていくことになるでしょう。「勝つ」ことへの挑み方、向かい方、つかみ方などすべてを言動のみならず、魂をも揺さぶって伝えてくれたWBCは、多くの関係者が語ったまさしく「野球の勝利」という栄冠を世界に掲げてくれました。

ともあれ、いいものを見ることができて重畳でした。
明日からもまた、勝ちに行くで。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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