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敦賀乗り継ぎをやってみた(新幹線編)

こんどはメイン、新幹線と在来線の乗り継ぎを敦賀駅でやってみた話です。
8分の乗り継ぎ時間がどうなのかについては、各方面の筆や声が立つ方々がさんざ手をつけていらっしゃるので、ここではあくまでも個人的見解にもとづいて随筆的に述べてみることにします。

新幹線から在来線への乗り継ぎについては、自分のように手荷物が少ないものにとっては8分など余裕で、勝手がわかっていれば3分もあれば列車から列車へ移動することも可能かと思います。一方、エレベータを使わざるを得ない立場の方が端の方の車両に乗っていて、エレベータの昇降を2回以上待つ状況にあった場合は8分というのがデッドラインになりそうな感じでした。

ただ、在来線特急の「サンダーバード」や「しらさぎ」は全車指定席のため在来線側の発着時刻が決まれば、おのずと乗る列車が確実に決まるのに対して、新幹線は8分から10分の接続で金沢や富山とを結ぶ「つるぎ」だけでなく、その15~30分後を追いかける(敦賀ゆきの場合は10~20分先行する)かたちとなる東京方面発着の「かがやき」や「はくたか」を選択することもできるので、乗り継ぎの余裕がほしい場合は「つるぎ」の接続ではなく、その前後にある「かがやき」や「はくたか」を指定列車にするようにすれば、大きな問題はないと思われます。

この敦賀での新在乗り継ぎを自分が実際に利用してみて直感したのは、
新函館北斗駅を立方(たて・よこ・高さ)にそれぞれ3倍拡大した状況だな
というもの。

北海道新幹線が新函館北斗まで延伸となった時に話題になったのが、今回の敦賀と同様に「乗り継ぎに時間がかかりすぎる」というもの。乗換改札口で旅慣れない向きが渋滞を起こす原因となって駅係員が対応に追われる状況が多々発生していたというものなのですが、これも1年もすれば落ち着くようになっていました。

そこで新函館北斗と敦賀の乗り換え利用者目線から見た構造的な違いを見てみると、次のような違いがあります。

新函館北斗では新幹線から在来線に乗り換える場合は上下移動が確実に発生するのに対して、在来線から新幹線に乗り換える場合は平面移動、つまり階段やエスカレータ等を利用することなく乗換改札を通ることができる場合があるという特徴があります。とりわけ函館方面と新函館北斗を結ぶ電車列車の場合はほとんどの列車が函館側にある行き止まりのホームに発着するので、東京方面へ向かう新幹線のりばとは同じ階にあたるので上下移動は不要となります。
一方で敦賀では在来線のホームは特急列車用のものが新幹線高架の直下、新快速や小浜線、ハピラインふくいのホームが従来からあるものとして地平にあり、それらの乗換通路は新幹線高架下に設けられた乗換コンコースと跨線橋、新設された東口の改札口とともに2階に設けられました。2階とはいうものの実際の高さは3~4階レベルに相当するので、上下移動についてはそれなりに時間を要します。そして新幹線のホームは乗換コンコースの直上にあり、駅での案内ではそこを3階としています。
すなわち、在来線と新幹線の乗り換えについては移動距離の違いこそあるものの、在来線から新幹線の場合は地平から2階を経由して3階に上り、新幹線から在来線の場合は3階から2階を経由して1階に下りればよいということになっています。

そして敦賀駅が巨大な駅構造になっているのは、おそらく一度にさばく必要がある利用者数の違いがありそうです。新函館北斗は現状の場合、1~2時間に1本の「はやぶさ」「はやて」を受けとめればそれでカタが付くのですが、敦賀の場合は1時間に2~3本の「つるぎ」と「かがやき」や「はくたか」を受けとめ、かつ在来線の「サンダーバード」「しらさぎ」、そして時間帯によっては新快速や小浜線の利用者もさばくことが求められる。コンコースの広さを実感したときに感じたのは、まさにそういうことでありました。
現場の方や専門家の方に尋ねたわけではありませんからあくまでも私感でしかありませんが、時間の経過ともに利用者が慣れてくることと、できるだけ早く大阪へつながるように計画が推進されることを期待したいところです。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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