旅の伴にした本(37)久米宏です。

2017年に刊行された著作が先日、文庫本として発売されたものです。
久米宏著「久米宏です。ーニュースステーションはザ・ベストテンだったー」朝日新聞出版　刊。

久米宏です。

自叙伝としてTBSに入社してから50年の間にどのようなことを考え、行動してきたかを述べた著作。ニュースステーション終了後しばらくして、テレビの表舞台にあまり出てこなくなった著者自身の目線で見えてくる芸能界やマスメディア、そしてそれに関わった人々のあれこれ話にたくさん触れることができます。

自分の中で印象が深い久米宏さんはニュースステーションよりもザ･ベストテンでのほうが強く、そういえばぴったしカンカンも見ていたなあと振り返ることができるぐらいのものとなります。
だけど、それ以外の番組についてもテレビラジオ問わず、がっつり述べられているので「おお、当時はそんな状況だったのか」と気づかされる場面もたくさんあり、結果としてとても読み応えのある自叙伝だったかと思います。

まもなく80歳を迎えるそうですが、ラジオ番組などで継続してご活躍されているようすもあとがきなどで垣間見えます。半生に興味がある方、ぜひとも書店でお買い求めを。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。